【CBC賞】ゲンキ 3歳Vだ、坂路で自己ベストタイ51秒4

[ 2018年6月28日 05:30 ]

CBC賞追い切り 坂路で併せ馬、ビックリシタナモー(左)に先着するアサクサゲンキ(撮影・平嶋 理子)
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 中京開幕のメイン「第54回CBC賞」(7月1日)の追い切りが27日、美浦、栗東トレセンで行われ、05年(シンボリグラン)以来の3歳Vを目指すアサクサゲンキが元気いっぱい。坂路で軽快な動きを見せた。

 函館開幕週土曜メインHTB杯は音無厩舎のモズスーパーフレアが押し切った。CBC賞には同じ3歳スプリント戦線で勇躍を期すアサクサゲンキがスタンバイ。ミッキーロケットで宝塚記念V、乗っているトレーナーは「古馬と対戦するのは初めてだから、やってみないと分からない」と前置きして「重量が軽いから。それだけでも魅力。使うべしですよ」。ハンデ53キロは大きな買い材料となる。

 開門直後、坂路でビックリシタナモー(4歳1000万)と併せ馬を行った。後方から馬なりで並びかける。そこからグイグイ促されると、一気にはじけた。自己ベストタイとなる4F51秒4をマーク、4馬身先着した。スピードが鈍ることなくラスト12秒7で駆け抜けた。騎乗した生野助手が切り出す。「前走(葵S5着)も悪くなかったけど、状態は上がってきましたね。1回使って、やるごとに良くなってます。馬もピリッとして気もしっかり入ってきました」

 ここまでは好位安定の取り口だったが、前走は出負け。それでも上がり最速の脚を使って5着まで押し上げた。「出遅れてもしまいはしっかりしていたし、やっぱり能力がありますね。競馬の選択肢としては広がったと思います」と同助手。ゲート五分なら、前々で運ぶ形は当然の思案だろう。

 3歳馬はこの時期に移行した06年から一度も勝っていない。中京競馬場が改修された12年以降でも【0・0・0・10】。アサクサゲンキは昨夏の小倉で3回使われ、へこたれることなく小倉2歳チャンプに輝いた。今週は熱い太陽が降り注ぎ、はや梅雨明けを思わせる。さあ、ゲンキの季節。シャキッと元気いっぱいの走りで、3歳馬受難の壁を突き破ってもらおう。

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2018年6月28日のニュース