【大井・帝王賞】ゴールドドリーム G1連勝!一騎打ち制した

[ 2018年6月28日 05:30 ]

帝王賞を制したゴールドドリーム(左)と2着のケイティブレイブ(撮影・郡司 修)
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 上半期のダート王決定戦「第41回帝王賞」が27日、大井競馬場で行われ、直線最内から抜け出した2番人気ゴールドドリーム(牡5=平田)が、かしわ記念に続きG1・2連勝を飾った。これまで2度の挑戦ではね返されていた大井2000メートルの舞台。そして同世代のライバル・ケイティブレイブの壁を打ち破り、堂々とダート王の座を勝ち取った。2着にケイティブレイブ、3着にサウンドトゥルーが入りJRA勢が上位を独占した。

 距離も強敵の壁も打ち破り、ダート界の王道を突き進む。ゴールドドリームがカクテル光線に照らされた直線を力強く駆け抜けた。

 まずまずの出脚からルメールは馬群の内側へ愛馬を導くと、そのまま経済コースを選択。直線も逃げたテイエムジンソクのインを突き、残り200メートルからはケイティブレイブとの一騎打ち。ゴールまでひたすら最短距離を進み、ライバルを並ばせることなく首差しのいだ。「距離がギリギリかと思ったので一番短い距離を走った。ずっといい手応え。今日は一番強い馬が勝った」とクレバーな騎乗で勝利をもぎ取った鞍上。

 平田師にとっても格別の勝利だった。これまで3歳のジャパンダートダービー、昨年4歳での帝王賞。2度、大井2000メートルに挑戦して3、7着に終わっていた。加えて、その2戦とも同世代のケイティブレイブの後塵(こうじん)を拝していた。「距離が長いのかもと思ったこともあった。どうしてもケイティに地方で勝てなかったので、もちろん今までのG1もうれしいが、今日は本当にうれしい」。満面の笑みがこぼれ、「これで名実ともに日本一のダート馬だと思う」と力強いダート王宣言も口を突いて出た。

 G1・2連勝は、昨年の南部杯後に取り入れたプール調教の集大成でもある。精神面で落ち着きが出たことに加え、水中での負荷の効果で関節の可動域も広がって走りの完歩が大きくなった。「これからも真のチャンピオンを目指す」と力強く誓った指揮官。今後は放牧を挟み、南部杯(10月8日、盛岡)またはJBCクラシック(11月4日、京都)からチャンピオンズC(12月2日、中京)連覇を目指す。ダート界完全制覇へ突き進む。

 ◆ゴールドドリーム 父ゴールドアリュール 母モンヴェール(母の父フレンチデピュティ) 牡5歳 栗東・平田修厩舎 馬主・吉田勝己氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績16戦8勝(南関東4戦2勝、海外1戦0勝) 総獲得賞金4億6310万6000円。

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