菜七子、金沢で鮮やかな逃げ切りV 今年地方初勝利

[ 2018年6月27日 05:30 ]

藤田菜七子騎乗で金沢城賞を勝ったゴーフォワード(金沢競馬提供)
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 藤田菜七子(20)が26日、2年ぶりに金沢競馬に参戦。JRA交流競走となる9R「金沢城賞」(中央3歳以上500万下、ダート1500メートル)を3番人気ゴーフォワード(セン5、坂口正)で鮮やかに逃げ切った。今年の地方競馬では22戦目にしての初勝利となり、通算32勝目(JRA29勝+地方でのJRA交流競走3勝)とした。

 圧逃劇だった。今年に入って中央で2度コンビを組んでいるゴーフォワード。サッカーW杯ロシア大会中にぴったりな馬名を持つ相棒にまたがった菜七子は8枠8番から好スタートを決めると、激しいハナ争いを制して先手を取り切った。3コーナーで他馬に並ばれかけたが、そこから再加速。1番人気のナムラムツゴローを逆に突き放して、2馬身半差の快勝を収めた。

 「地方競馬はそれぞれ特色があるので、乗る前にイメージを膨らませることが大切だと思っている」。内ラチ沿い有利ともいわれる金沢競馬場で、本来は差し脚質のゴーフォワードと共に積極果敢な逃げを打った。作戦勝ちによる“神騎乗”だった。デビューした16年の4月には金沢初参戦。「ようこそ藤田菜七子騎手杯」「藤田菜七子騎手来場記念」「がんばれ菜七子さん!」と3レースで自身の冠が付くなど熱烈歓迎を受けた。そして一日2勝。菜七子にとって、金沢は相性の良い場所だ。

 今年22戦目にしての地方初勝利が、昨年5月15日(盛岡)以来となるJRA交流競走3勝目となった。また、17日にG1騎乗が可能となる通算31勝に到達したことで、デビュー5年未満の見習騎手を支援する減量恩恵は先週から▲3キロから△2キロとなっていた。「私は特に感じないけど、馬が感じているかも」と話していたが、この日の白星は2キロでの初勝利。今後の自信にもつながる大きな1勝となった。

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2018年6月27日のニュース