30日、福島開幕!100周年のお・も・て・な・し

[ 2018年6月27日 05:30 ]

福島競馬場外壁に掲げられている福島競馬場100周年アンバサダーを務める女優武田玲奈(左)と楽天・則本昂大の巨大広告の前で、福島競馬場来場を呼び掛けるJRA福島競馬場お客様事業課の新田優介さん
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 夏の福島競馬が30日、いよいよ開幕する。1918年6月(大7)に現在の地に開設され、記念すべき100周年。新企画「馬好き人好き 裏方さんの仕事」では競馬を支える人々を追う。JRA福島競馬場お客様事業課サービス広報係の新田優介さん(26)は熱い思いでイベント企画を練ってきた。半端ないジョッキーイベントに加え、語り尽くせない企画の数々。「100年分のおもてなし」で、どこよりも熱〜い夏を願っている。

05 福島競馬場は1918年(大7)、地元財界人と市民の熱意によって、6月24日に競馬場が竣工(しゅんこう)。4日後の28日、当時の文献によると、青空の下で初開催を迎えた。東日本大震災に伴う休止を経て、復興のシンボルとして再開を果たして、1世紀の節目。福島競馬場の中村圭吾総務課長は「100周年をぜひ知っていただき、日頃からご来場されているファンはもちろん、これをきっかけに競馬に関心を持った方にも来ていただければ」と思いを込める。競馬場が地域に根付いている土地柄。100周年記念イベントはオールドファンから子供たちまで、年齢によるターゲットは定めず、盛りだくさんの催しを企画したという。

 現場でイベント企画などに携わる同競馬場お客様事業課サービス広報係の新田優介さんは「ジョッキーイベント」を目玉としてPRした。「FUKUSHIMA THANKS DAYS」と名付け、開催日は連日、騎手イベントがてんこ盛り。新田さんは「騎手の協力もあり、いきなり開幕日に“キックオフセレモニー”を持っていき、ジョッキーが一堂に介します。チャリティーオークション、撮影会や握手会など一丸となって、例年以上のパワーアップした内容」と熱く語る。騎乗機会があれば、人気の藤田菜七子の参加も。チャリティーで寄せられた寄付金は「東日本大震災ふくしまこども寄附金」に贈られる。七夕賞当日の7月8日にはJRA年間プロモーションキャラクターの柳楽優弥(28)が七夕賞の表彰式プレゼンターを務める。最終日22日は福島競馬場100周年アンバサダーの福島県いわき市出身の女優・武田玲奈(20)が朝から100周年記念品プレゼント配布(開門から先着300人に整理券)、トークショー、リーディングジョッキー表彰式とフル回転。武田の手渡しプレゼントは「春開催も同様の企画を行いましたが、開門わずか5分で整理券がなくなりました」(新田さん)とファン垂涎(すいぜん)の企画に。

 七夕賞当日は87年まで使用された旧ファンファーレを全レースで使用。1階メモリアルコーナーではファン投票で福島ベストホース賞に輝いたツインターボの特別展。恒例のグルメ企画や仮面ライダービルドショー(30日)など、企画(詳しくはJRAホームページで)が満載。

 競馬場勤務2年目の新田さんは「福島は蹄の音が間近で聞こえてくるほど、馬との距離が近い。テレビでは味わえない興奮が味わえます」と100年分の思いを込め、多くの来場を祈った。開幕週の重賞はラジオNIKKEI賞。小回りコースならでは…のスリル満点なレース必至。JR福島駅構内に飾られている福島競馬場サラブレッド像も100周年バーションのゼッケンに新調され“特別な夏”を迎える準備は整っている。

 【競馬開催日は出勤】JRA職員は競馬開催日の土、日曜は出勤。月と火曜(勤務日あり)が休日。新田さんの1週間の流れ。

 ▽水〜金曜 関連業者との打ち合わせなど次の開催に向けて下準備。

 ▽土、日曜 開催日の朝は早い。パークウインズ(場外発売日)の時は主に交通警備を担当。福島開催日は広告代理店と連携を取って、多岐にわたるイベントの全体的な統括。

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