【宝塚記念】連続29戦目コンビ“いちず”な高倉とマーズで一発

[ 2018年6月22日 05:30 ]

厩舎周りを運動するノーブルマーズ(撮影・平嶋理子)
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 【G1ドキュメント・栗東=21日】木曜朝の栗東は雨も上がり、過ごしやすい気候。絶好の取材日和だった。寺下が調教スタンド2階に上がると、宮本師がモニター越しに2歳馬のゲート練習を見守っていた。宝塚記念にはノーブルマーズを送り込む。「12番人気ぐらいかな?でも、追い切りは良かったし、ええと思うんやけどな」と期待の口ぶりだ。

 今年1月にオープン入りを決めたばかりだが、近2走はオープン特別→G2で連続2着。ここにきての充実ぶりは“半端ない”。「馬混みでも問題ないし経験を積んで馬が良くなってきた」と成長に目を細めた。レース当日のプレゼンター&国歌斉唱は「関ジャニ∞」の横山裕、村上信五、錦戸亮が務める。宮本師は「娘が村上さんのファンで、当日に見に来るんや。だから、勝ちたいねん」と父としてのモチベーションも最高潮。指揮官にとって悲願のG1初制覇が懸かる。

 騎乗する高倉はデビューから28戦連続で手綱を取ってきた。乗り替わりも多い時代に、これだけコンビを組み続けるケースは珍しい。今年の宝塚記念の出走馬のうち、前走からの連続騎乗は4頭のみ。“コンビ愛”は誰にも負けていない。

 鞍上は14年から厩舎の調教を手伝うようになり、宮本厩舎の“主戦”として手綱を任されている。指揮官は「きっかけは厩舎のスタッフからの紹介だった。真面目だしね。馬主さんの理解もあるし、俺も応援してる」とエールを送った。土曜阪神メイン11Rのキョウヘイも高倉&宮本厩舎のタッグ。「土日は高倉にとって総決算」と鞍上に託した。週末は、このコンビから目が離せない。

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2018年6月22日のニュース