菜七子、「JRA札幌セミナー」講師 夢はダービージョッキー

[ 2018年6月22日 05:30 ]

JRA札幌セミナーに講師として師の根本泰宏調教師と一緒にトークショーを行った藤田菜七子(撮影・高橋茂夫)
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 JRAが北海道内の企業経営層向けに行っている「JRA札幌セミナー」(一般非公開)が21日、札幌市内のホテルで開催され、藤田菜七子(20)、師匠の根本康広師(62)が講師として招かれた。17日に通算31勝(JRA29勝+地方交流2勝)に到達し、G1騎乗が可能となった菜七子は、改めて競馬、G1への思いを語った。会場は100人以上の聴衆が埋め尽くす大盛況。菜七子の注目度の高さがうかがえた。

 美浦での調教を終え、札幌に向かった菜七子はシックな黒のスーツに身を包み、師匠の根本師とともに登壇した。参加者は企業経営層ということもあり、会場はスーツ姿の男性が埋め尽くす独特の雰囲気。イベントには引っ張りだこ、場慣れもしている菜七子だが、さすがに緊張した面持ちで着席した。セミナー序盤には根本師のジョッキー時代の映像が流され、87年有馬記念でメリーナイスが落馬、競走中止となったシーンも。根本師が「体は何ともなかったが、カメラマンが待ち受けているので、救護所で包帯を巻いて外に出た」という当時の“裏話”を披露すると、会場は爆笑の渦に。師匠の粋な計らいに、菜七子も思わず表情を崩し、和やかなムードで会は進んだ。

 企業経営層向けのセミナーでもあり、前半のテーマは厩舎経営者としての調教師の考え。丸山、野中、菜七子と現役のJRA調教師で唯一、3人の弟子を抱える根本師。「3人とも性格、技術が異なるので、アドバイスの仕方が違う。特に菜七子は女性なので、頭ごなしに叱りつけず言い方に気を配っている。(兄弟子の丸山)元気には“菜七子には優しい”と言われるが、するべき指導はちゃんとしています」。自らの“師匠論”を語ると、部下を多数持つ参加者たちが大きくうなずく場面も。菜七子は「先生は優しく、時に厳しく指導してくれる。心の底から根本厩舎(所属)で良かったと思う」と笑顔を見せた。

 後半は騎手・藤田菜七子にテーマが移り、デビュー戦、初勝利、17日の31勝目などの映像が流された。G1騎乗が可能となったことについて、菜七子は改めて「女性としてではなく、1人の騎手として認められ、G1に乗せてもらえるようになりたい」と決意表明。根本師も「最近はどの騎手も、菜七子に遠慮せず勝負を挑んでくる。騎手として認められた証拠。G1で依頼されるよう技術を磨いてほしい」とエールを送った。最後は「夢の話ですが、ダービーを勝ちたい。そのために次の1勝を目指したい」と締めくくった菜七子。傍らで師匠が、成長した愛弟子を頼もしそうに見つめていた。

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