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【宝塚記念】ヴィブロス90点!実が爆ぜるような青毛の躍動感

躍動感あふれる青毛の馬体が光るヴィブロス
Photo By スポニチ

 グランプリ舞台に実るのは大味な大根よりピリ辛な山椒(さんしょう)。鈴木康弘元調教師(74)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。第59回宝塚記念(24日、阪神)では牝馬ヴィブロスを90点で1位指名した。有力牡馬勢に辛口採点した達眼が捉えたのは小粒でもピリッとした山椒をイメージさせる立ち姿。16年秋華賞、17年ドバイターフに続く3度目のG1獲りが見えてきた。

 阪神競馬場から西へ10キロ、六甲山系に自生する「青山椒」が旬を迎えました。雌株だけに付く山椒の青い実は舌先がしびれるほど辛い。独特の香りが鼻に抜けます。山椒の果皮に含まれている精油分は漢方の生薬。ウナギのかば焼きにかければ臭みを消すばかりか、胃もたれ、胸焼けも防いでくれます。この山椒、青い実が爆(は)ぜる様子から「はじかみ」とも呼ばれていました。

 小さくても、爆ぜるような青毛の躍動感。ヴィブロスの立ち姿は青山椒の強烈なインパクトを与えてくれます。山椒は小粒でもぴりりと…を地で行く体つき。青毛が日差しを浴びて、今が旬の青山椒の実のように輝いています。高温多湿で調整が難しい梅雨の季節でも最高の毛ヅヤ。体調の良さなら文句なしに一番です。

 馬体重430キロと小粒でも機能性に富んだ骨格がG1・2勝馬の原動力です。小さな体に不釣り合いなほど発達したキ甲(首と背の間にあるふくらみ)。重量負けしません。背中からトモ(後肢)にかけての絶妙な角度。爆ぜるような走りを可能にします。頑強で立派な飛節はトモのパワーを余すことなく推進力に変えてくれる。天は二物を与えずといいます。筋肉量が少ない半面、骨格には天賦の才があります。

 顔つきには少し気負いが見られる。きつい目つき、とがった鼻、強く立てた耳。ハミの受け方もきつい。1週前追い切りでジョッキーが騎乗した直後の撮影と聞きました。闘争心のスイッチがオフからオンに切り替わったのでしょう。心身共に戦闘態勢に入って迎える上半期の総決算。有力牡馬勢が本調子を欠く中、充実ぶりがひときわ目を引く牝馬です。

 大きな大根辛くなしといいます。500キロ前後の大味な牡馬勢に挑むヴィブロスは小粒でもピリ辛。6月の阪神競馬場に自生する青山椒です。(NHK解説者)

 ◆鈴木 康弘(すずき・やすひろ)1944年(昭19)4月19日生まれ、東京都出身の74歳。早大卒。69年、父・鈴木勝太郎厩舎で調教助手。70〜72年、英国に厩舎留学。76年に調教師免許取得、東京競馬場で開業。94〜04年に日本調教師会長を務めた。JRA通算795勝、重賞はダイナフェアリー、ユキノサンライズ、ペインテドブラックなど27勝。 宝塚記念

[ 2018年6月19日 05:30 ]

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