【岸和田・高松宮記念杯】三谷 G1連勝!脇本との一騎打ち制す

[ 2018年6月18日 05:30 ]

高松宮記念杯を初制覇し、表彰式で浅尾美和(中央左)に祝福される三谷(中央)
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 三谷G1連覇――。G1「第69回高松宮記念杯競輪」の決勝戦は17日、岸和田競輪場で行われ、脇本雄太の逃げに乗った三谷竜生(30=奈良・101期)が差して優勝。賞金2890万円(副賞含む)を獲得した。三谷の高松宮記念杯優勝は初、また5月・平塚ダービーに続くG1連勝となった。2着は脇本で2車単<3><1>610円(2番人気)の決着だった。

 脇本―三谷が打鐘からハイスピードで主導権を握る。3番手にいた村上博はジワジワと離れ、他ラインは全く付いていけない。この時点で一騎打ち。三谷は5月ダービーに続くG1連勝、通算3度目のG1Vを確信していた。「ゴール線を1着で通過するのは分かりました。緊張した中でも結果を出すことができた」と1/2輪捉えていた。

 昨年はダービーを制し初のタイトルホルダーとなったが、後半戦は失速した。それが今年はすでに記念を3V、ダービー連覇と昇竜の勢いで地元地区のG1優勝につなげた。「今年に入って体の使い方を学びながら練習を頑張っている」とさらに進化した走りを大舞台で見せつけた。

 高松宮記念杯は幼少時から思い入れがある。滋賀県出身で、かつて高松宮記念が開催されていた大津びわこ競輪場で父(典正氏・引退)の力走を2人の兄(政史=35、将太=32共にS級)と見続けていた。「父にしっかり優勝を伝えたい」と表情を緩ませた。

 決勝は番手戦となったが自力、マークとどちらでもトップ級の力を発揮できるのが三谷の魅力だ。競りも強く、別線選手も手を焼く。競輪選手としての完成形に近づいてきた三谷。圧倒的スピードの脇本と2人でG1戦線をリードしていくのは間違いない。そして視線の先には年末大一番グランプリ・ワンツーが待っている。

 ◆三谷 竜生(みたに・りゅうき)1987年(昭62)9月5日生まれ、滋賀県大津市出身の30歳。関東学院大卒。12年7月、向日町でプロデビュー。通算成績は493戦163勝。通算取得賞金は3億3702万円。主な優勝は第71回(17年)、72回(18年)日本選手権。長兄・政史(93期)、次兄・将太(92期)もS級。1メートル68、82キロ。血液型B。

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