【ベルモントS】ジャスティファイ無敗3冠!41年ぶり2頭目

[ 2018年6月11日 05:30 ]

41年ぶりに無敗の3冠馬となったジャスティファイ=右(AP)
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 米国で41年ぶりに無敗の3冠馬が誕生した。米3冠最終戦の第150回ベルモントS(ダート2400メートル)が9日(日本時間10日朝)、ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場で行われ、2冠を制して臨んだマイク・スミス(52)騎乗のジャスティファイが快勝。3冠達成は2015年アメリカンファラオ以来13頭目、無敗での達成は1977年シアトルスルー以来2頭目の偉業となった。

 9万大観衆が歴史的偉業に酔いしれた。1冠目のケンタッキーダービー(5月5日)、2冠目のプリークネスS(同19日)を制したジャスティファイは最内枠からスタートを決めてハナへ。前2戦と違ってこの日は良馬場だったが、マイペースに持ち込むと直線も力強く伸びて後続に並ばれることなく栄光のゴールへと飛び込んだ。2分28秒18、2着グロンコウスキーに1馬身3/4差の快勝。史上最年長の52歳で3冠ジョッキーとなったスミスは「彼は天からの贈り物。ただただアメージングだ」とデビュー6連勝の“怪物”を称えた。

 米3冠レースは約1カ月という短期間に3戦が行われるため、3冠達成は至難の業。15年のアメリカンファラオに続いて管理馬2頭目の3冠となったバファート師も97年シルバーチャーム、98年リアルクワイエット、02年ウォーエンブレムといった2冠馬は3冠目で涙をのんできた。

 ジャスティファイの父スキャットダディは日本で供用されているヨハネスブルグの産駒。同馬は2月18日にデビューすると3戦目のサンタアニタダービーでG1初勝利を挙げた。デビューからわずか4カ月足らずで無傷の6連勝を飾ったタフネスぶりも特筆もの。バファート師は「彼にはアメリカンファラオと同じ輝きがある。今日のどのレースに出ても勝っていただろう。そういう(能力の)馬だ」と最大級の賛辞を贈った。数々の名馬の前に立ちはだかってきた厚い壁を打ち破ったジャスティファイ。無敵の快進撃がどこまで続くか、今後も目が離せない。

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