【万哲の乱 特別編】2日阪神11R 同型はいてもマルターズアポジー信頼

[ 2018年6月2日 08:00 ]

 個人的には今年上半期最大の勝負レース。関東馬の◎マルターズアポジーが実を取って、鳴尾記念(阪神11R)に挑む。ここに出走する最大の理由は「別定56キロ」で出られるから。鳴尾記念の負担重量は4歳以上牡馬の基本重量が56キロ。過去1年(昨年6月3日以降)でG1を勝っている馬は2キロ増の58キロ、G2を勝っている馬は1キロ増の57キロ。アポジーが過去1年で勝った重賞はG3(昨年8月関屋記念)なので、56キロで出られる仕組み。トップハンデ58キロを背負った前走・ダービー卿CT(9着)と比べると、かなり負担が軽減された。ちなみに安田記念は定量で58キロ。鳴尾記念と同じG3でも、次週10日東京のエプソムCだと、賞金別定(通算収得賞金で重量が決まる)なので、重賞を既に3勝しているアポジーの場合は58キロだった。重量を考えれば、56キロの鳴尾記念がベストの選択だろう。

 早めに栗東入りし、レース直前の輸送負担を軽減。コーナー4回の競馬のしぶとさは、2走前の中山記念(3着)でも実証済み。阪神内回り2000メートルは昨春大阪杯(12着)で苦杯を喫しているが、当時は強すぎた勝ち馬キタサンブラックに早めに抜かれたのが響いた。コーナーで息を入れられる「内回り」は本来合っている。同型馬ヤマカツライデンとは出脚が全く違うので、少なくとも正面スタンド前で“ハナ”を叩かれるシーンは考えにくい。逃げあるのみ。再コンビ武豊に全てを託す。

 《もうひと押し》阪神10R・三木特別は◎ブラックスビーチ。ここは降級戦。休み明けを叩いた上積みに加え、瞬発力が生きる阪神外回り1800メートルで全開。

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2018年6月2日のニュース