【日本ダービー】エポカ2冠ならず 惜敗2着に戸崎「力は見せた」

[ 2018年5月28日 05:30 ]

エポカドーロで2着に終わり悔しそうな戸崎(撮影・近藤 大暉)
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 2冠の夢は半馬身差で散った。12番枠からスタートした皐月賞馬エポカドーロ。戸崎が積極的に手綱を促し、1角の手前でハナを奪い切った。「作戦の一つだった」と鞍上。後続17頭を引き連れ、直線残り100メートルまで先頭。粘りに粘ったが、ゴール直前でワグネリアンの末脚に屈した。「できればもう少しペースを落としたかった。それでもリズム良く走って、最後まで頑張ってくれた。負けたが力は見せた」。戸崎は悔しさを押し殺し、淡々とレースを振り返った。

 藤原英師は「戸崎も馬も100点以上の競馬をしてくれた」とねぎらった。装鞍所でテンションが上がり、パドック入場が遅れた。「オルフェーヴル(の気性の荒さ)が出てしまった。他馬に迷惑を掛けるので、入場を遅らせ誘導馬を付けてもらった」。師の機転で馬は落ち着きを取り戻し、力は出し切った。「よく頑張っている。でも今日は祐一。完璧に乗られた。人馬共に凄かったよ」と潔く勝者を称えた。

 今後について指揮官は「馬と相談」としたが「3000メートルを走れる心臓は持っている。胴が詰まった(短距離向きの)体が、どう成長するか」と、菊花賞挑戦も示唆した。秋にどんな姿を見せてくれるのか。楽しみは尽きない。

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2018年5月28日のニュース