【日本ダービー】「最悪」17番枠から夢をつかんだ福永祐一 敵陣営も脱帽「称賛しかない」

[ 2018年5月27日 18:41 ]

<日本ダービー>馬上で手を上げる福永騎手(撮影・篠原岳夫)
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 3歳牡馬クラシック第2戦「第85回東京優駿(日本ダービー)」(G1、芝2400メートル)が27日、東京競馬10Rで行われ、福永祐一騎手騎乗の5番人気ワグネリアン(牡3=友道厩舎)が優勝。平成最後のダービーの舞台でG1初制覇を果たした。

 8枠17番。過去10年で1枠が5勝していた内枠有利の舞台でワグネリアンは“不運”な枠を引いた。管理する友道師も枠順が決まった時に「最悪だね」と第一声。「ずっと外を回っていては厳しいし、どこかで内に入れないと。あとはジョッキーにお任せです」と嘆いていた。

 ところが、いざレースが始まるとワグネリアンと福永は好位につけて外枠の不利を払拭。これまでは後方からの競馬で結果を残していたが、先行馬有利の“高速馬場”を読み切って、積極策で直線入口では4番手グループの外まで進出。最後は逃げ粘る皐月賞馬エポカドーロをかわして、先頭でゴール板を駆け抜けた。

 デビュー23年目、19度目の挑戦で悲願のダービージョッキーとなった福永の“神騎乗”に2着・エポカドーロを管理する藤原英師も「きょうはワグネリアンと福永祐一。称賛しかない。(初めての)2400メートルでよくぞあの競馬をした」と脱帽。「天才」と呼ばれた父・洋一氏も果たせなかったダービー制覇の夢を、まさに自らの手でつかみとった。

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2018年5月27日のニュース