【日本ダービー】マークシートに注意!!10Rの謎

[ 2018年5月27日 08:00 ]

日本ダービー七不思議(7)

 「競馬の祭典」ダービーはなぜ10R?競馬ファンなら疑問に思ったことがあるはずだ。「G1はメイン=11R」の概念が根強く、ダービーのレース番号に違和感を覚える人は少なくない。

 90年に中央競馬レコードの19万人超が集まった競馬界のビッグイベントは、近年でも12万人以上が来場する。そのためファンの安全確保、買い漏れ防止、混雑緩和を目的に一日の競走数を減らして対応していた。中央競馬のメインレースは帰宅するファンの分散、テレビ放映時刻などが理由で最終の一つ前が原則。そのため一日10競走編成だった01年までは9R、一日11競走になった02年からは10Rにダービーが実施されるようになった。

 JRA広報部報道室の青嶋修平専門役は「当日の場内外の混雑状況を考慮すると、ダービーとその前の競走の間隔を十分に取ることが求められます」と説明。競走数を減らすことでダービーとその前の競走との間隔を50分以上確保している。設備面の改善、ネット投票など馬券を取り巻く環境の変化で06年からダービー当日は一日12競走に。「競馬の祭典であるダービーデーをたっぷり、ゆっくり楽しんでいただきたい」というファンサービスの一環からダービーは従来通り10R、伝統ある目黒記念(午後5時発走)が12Rになった。11年は東日本大震災に伴い、節電などの観点から最終が午後4時25分に変更され、11Rにダービーが行われている。

 まずはマークシートのレース番号「10」をしっかり塗りつぶすことが、競馬の祭典に参加する第1条件。レース終了後「しまった〜」と買い間違いに気付いても後の祭りです。

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2018年5月27日のニュース