【日本ダービー】(16)ジェネラーレウーノ 皐月より“極上仕上げ”

[ 2018年5月27日 05:30 ]

日本ダービーに出走するジェネラーレウーノ
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 思い残すことはない。皐月賞3着からの巻き返しを期すジェネラーレウーノが、究極の仕上げでダービーに挑む。レース前日の土曜朝は角馬場で約30分の乗り運動。闘志を内に秘め、静かに周回を重ねる愛馬の傍らには、仁王立ちで鋭い視線を送る矢野師の姿があった。間近で確認し、引き揚げてきたトレーナーは力強い口調で切りだした。「凄くいいね。皐月賞の時より雰囲気が数段いい。乗っているスタッフも、同じことを言っていたよ」

 レースが近づけば気持ちが高ぶる愛馬。あふれる闘志を全身で表現するのは好調の証でもある。「バーンと跳ぶ“恒例の儀式”も終えた。いいしぐさだよ」。穏やかな表情で取材に応じるトレーナーは、わんぱくな息子を見守る父親のよう。「凄い状態でパドックに行けると思う。以前と比べれば落ち着いて歩けるようになったが、それでもうるさいと思う。でも、それはいつものこと。馬はレースだと分かっているからね」

 4戦連続の騎乗となる田辺も、相棒の確かな成長を感じ取っている。「京成杯までは正直、半信半疑だった。でも、皐月賞で大きなところでもやれるんだと実感できた」。外めの16番枠は「いい枠ではない」としながらも「ゲートが速いから心配もしていない」と腕ぶす。パートナーの特性を手の内に入れた鞍上に、矢野師も全幅の信頼を置く。「スタートして1角まで、結構な勢いで行ってしまうと思う。その先はジョッキーに任せるよ」。あとは力を出し切るだけだ。

 ≪先行力で波乱だ≫皐月賞3着のジェネラーレウーノは田辺とのコンビで【2・0・1・0】。東京は昨年10月未勝利戦(芝2000メートル)で鮮やかな逃げ切りVを飾っている。中5週では1戦1勝とローテーションも理想的。2走前の京成杯は大外15番枠を克服して道中2番手からV。外枠を苦にしない自慢の先行力で波乱を呼ぶか。

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2018年5月27日のニュース