今年は10勝目指す!休日返上で売り込む笠野にエール

[ 2018年5月18日 05:30 ]

10日の大井で今年6勝目を挙げ笑顔の笠野(右)
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 【地方からの風】4月28日に盛岡で行われた騎手交流戦「南関東ジョッキーズフレンドリーマッチ」を優勝した笠野雄大(30=船橋・松代)。「いい馬に乗せていただけてラッキーでした」と謙遜したが、6番人気1着、10番人気3着は立派。初参戦の盛岡に爪痕を残した。

 返す刀で10日のTCK7Rを逃げ切り勝ち。初騎乗でスタート失敗の反省点を、次戦できっちり修正。今年の6勝目をつかんだ。昨年の勝ち星に並び、「いつも1桁(高知で半年間短期騎乗した09年は29勝)だから今年は10勝したい」と意気込む。

 3年ほど前から全休日に浦和の野田トレセンや大井小林分場に現れ、調教を手伝う姿を見てきた。「地元の乗り馬が少なくて、これはマズいと思った」。どうしたら騎乗馬が増えるか、試行錯誤中。全休日は月4日あるかないか。決して頻繁とは言えないが、努力を継続することは大きな意味がある。

 イチローはかつて、努力は報われるかという質問に「人には努力に見える。でも本人にとってはそうじゃないという状態をつくれれば、それは勝手に報われることがあるということ」と答えた。記者の地方競馬担当とデビューイヤーが重なる笠野。その努力にエールを送りたい。(秋田 麻由子)

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