【ヴィクトリアM】リピーター続出!連敗中でも女王リード怖い

[ 2018年5月9日 05:30 ]

ヴィクトリアMで連覇を狙うアドマイヤリード
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 「第13回ヴィクトリアM」は4歳か、昨年女王か。過去の波乱パターンから穴馬をあぶり出す「激走馬 ロックオン」は、昨年覇者のアドマイヤリードをプッシュだ。人気の4歳勢に押されながらも、ヴィルシーナが連覇を果たした14年に酷似。リピーター続出の当レースは、若さより経験がものを言う。

 【情勢】今年の大まかな構図としては、「新興4歳世代」VS「昨年女王」。強力世代と目されるアエロリット、ソウルスターリング、デアレガーロ、ミスパンテール、リスグラシューなどの4歳勢の前に、昨年覇者アドマイヤリードが壁となる。果たして世代交代は起こるのか?状況が酷似している14年をヒントに馬券を攻略したい。

 【酷似】4歳馬の頭数は今年が10頭で当時は8頭。もちろんこれがメンバー最多(14年はタイ)だ。今回は東京新聞杯を勝ったリスグラシュー、阪神牝馬Sを重賞3連勝で制したミスパンテール、強敵ぞろいの中山記念で2着に好走したアエロリットが人気の中心になりそう。対する14年も1、3、4、5番人気が4歳馬。阪神牝馬Sを制したスマートレイアーが1番人気で、前年G1・3勝メイショウマンボが3番人気に推されている。4、5番人気デニムアンドルビー、ウリウリを含め、ファンは若さ&勢いに魅力を感じていたことが分かる。

 一方、前年のヴィクトリアMを制していたヴィルシーナは、その後6連敗と精彩を欠き11番人気。同様に昨年V以降4連敗中のアドマイヤリードとかぶる。

 【栄冠は?】ご存じの通り、14年のレースを制したのは女王の意地を見せたヴィルシーナ。思い返せば、アドマイヤリードと同じ5歳馬。まだまだ老け込む年齢ではなかった。2頭は東京新聞杯→阪神牝馬Sの近2戦のローテも同じ。ヴィルシーナは連続11着に敗れており、着順は気にしなくてもいい。

 ヴィクトリアMはリピーターが強いレース。ウオッカ(08年2着→09年1着)、ブエナビスタ(10年1着→11年2着)、ホエールキャプチャ(12年1着→13年2着)は2年連続で連対し、ヴィルシーナ(13&14年)とストレイトガール(15&16年)が2連覇を飾っている。興味深いのは前述全ての馬の人気は、前年より上がった例がないということ(タイはある)。忘れた頃が怖い激走馬。若い牝馬も魅力的だが、今週末はアドマイヤリードの経験に一票投じてみる価値がある。

 ▽14年VTR 14番枠から押して押してハナに立ったのがヴィルシーナ。後続を引き付けながら、5F通過58秒0と平均的なペースを刻む。残り400メートル地点でライバルたちがラストスパートをかけるが、ヴィルシーナとの差はなかなか詰まらない。インを強襲したメイショウマンボ、外から迫るストレイトガールをわずかに退けてゴールイン。マンボとの着差は半馬身だった。

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2018年5月9日のニュース