【ヴィクトリアM】パンテール95点、筋肉強化“牡丹の大輪”

[ 2018年5月8日 05:30 ]

どっしりとボリュームある体つきのミスパンテール
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 座れば牡丹…。ミスパンテールは牡丹の大輪を思わせる、どっしりとボリュームのある体つきです。ダイワメジャー産駒にふさわしい豊富な筋肉量で、膝、飛節も立派。牝馬らしからぬ姿に昨年のオークス時は「鎧(よろい)をまとった女武将」と書きましたが、古馬になってトモの筋肉がさらに良くなった。量もさることながら、筋繊維が見えるような質の高さ。柔軟な筋肉に覆われています。

 牝馬は牡馬に比べて成長時期が早く、古馬になってからはさほど変わらないものです。ところが、ミスパンテールにはそんな常識が通用しない。古馬になって牡丹の大輪のような貫禄をつけています。牡馬顔負けのアゴっ張り。よく食べて体を進化させています。

 顔つきは藤純子演じる女博徒「緋牡丹のお竜」みたいに鋭い。3歳時と同じきつい目つき、とがった鼻先、お竜が握るドスのように切っ先鋭い耳の立て方…。ハミの強い受け方も相変わらずきつい。前向きな気性なのでしょう。中距離なら折り合いに不安が残りますが、マイル戦なら問題ありません。

 座れば牡丹…。横向きの枝から大輪の花を咲かせる牡丹は美しい女性が座った姿をたとえています。白いサラシの盆の前に座った緋牡丹お竜のような威風堂々たる姿です。

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2018年5月8日のニュース