【NHKマイルC】吉田隼リョーノ激走で波乱ある?

[ 2018年5月3日 05:30 ]

 【G1ドキュメント・美浦=2日】高配当の使者は昨年と同じパターンで出現!?美浦トレセンライフに慣れ始めた小野は、NHKマイルCの伏兵馬探しに奔走した。狙いを定めた武井厩舎は昨年13番人気のリエノテソーロで2着。吉田隼を背に上がり3F最速の末脚で波乱を呼んだ。今年V獲りに挑む同じ冠名のリョーノテソーロはリエノ同様ダートから転向。前走ニュージーランドT8着で人気が下がりそうだが、未勝利から3連勝した底力があり見限れない。コンビを組む吉田隼がリエノ同様に一変させるかもしれないと感づいた。

 最終追いはWコース。小野は紫紺地に黄色文字で69と書かれた特殊ゼッケンをロックオン。エーノキセキ(3歳未勝利)を4馬身追走。末は強めに追われてラスト1Fは12秒8。1馬身先着でフィニッシュした。仕上がりは良さそうだ。

 武井師とミーティングを終えた吉田隼は冷静な口ぶりで「追い掛けてる方が真面目に走る。直線で抜けると馬を待ってしまう」と説明。先頭に立つと減速する悪癖がネックと言うが、そこは鞍上の手腕で克服できる範囲。「東京(クロッカスS)で勝ったように中団から。前に馬がいた方がちゃんと走れる」。今週からチークピーシーズを再着用。馬具効果で一変を期待しつつ潜在能力を最大限に引き出す腹づもりだ。

 鞍上は「リョーノは体形的にもダートの短いところなのかな。でも分かんない。去年も(リエノは)走ったので。リョーノも走ってほしい」と願うように締めくくった。厩舎、馬主、騎手の“三位一体”が生み出す昨年と同じ激走パターン。波乱の導火線に火を付けるのはこの馬に違いないと小野は気になり始めた。

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2018年5月3日のニュース