【NHKマイルC】タワー、10馬身差追走併入 力感たっぷり

[ 2018年5月3日 05:30 ]

杉原を背に坂路を併せで追い切るタワーオブロンドン(右)
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 「第23回NHKマイルC」の最終追い切り。豪華3頭出しで挑む藤沢和厩舎の大将格タワーオブロンドンは、はるか前を行くパートナーに楽々と追い付く圧巻の動き。G1初制覇の夢が膨らんでいる。

 開門直後の整地された坂路コース。タワーオブロンドンが発進した瞬間、周りに馬はいない。一瞬単走!?と思いきや、10馬身以上も前を走っていたアルトリウス(4歳1000万)に迫り、余力たっぷりに併入。騎乗した杉原(レースはルメール)はノーアクション。4F53秒0〜1F12秒0(馬なり)。無理に動かしたわけではなく、楽々と力感たっぷりに駆け抜けた。

 前走アーリントンC(1着)に続いて、最終追いを任された杉原は「テンから抑えて(手綱を)引っ張ったままでこの動き。スーッと追い付けた。前走は早めに抜け出して1F13秒台(13秒1)。その点今回は最後まで集中して走れた。時計も中身も前走以上」と目をキラリ。藤沢和師も「使って日がたっていないので速い時計は出してないけど、順調に来ているね。今回は地元(東京)なので調整は楽」と表情が緩んだ。

 昨夏札幌1500メートルでデビューVを飾ると、マイル王を見据えてきた藤沢和厩舎のG1候補生に。暮れの朝日杯FS(3着)で苦杯を喫したマイルに再び挑んだ前走は、9番手で折り合い3F34秒2の剛脚で一気差し。距離不安を一掃した。指揮官は「2歳の頃は少し力んで走ったけど、前走はマイルを上手に走ってくれた。暖かくなって、体も随分スッキリした。東京のマイルは合うと思う」と着実な成長に目を細めた。

 祖母シンコウエルメスは22年前、藤沢和厩舎に在籍。英愛ダービー馬ジェネラスの半妹にあたる超良血は96年春、デビュー直後の調教中に重度の骨折を負いながら「繁殖馬として血を残したい」(同師)の懇願で一命を取りとめて繁殖入り。その初子エルメスティアラ(98年生まれ)から皐月賞馬ディーマジェスティが誕生。10年に誕生した母スノーパインがタワーを送り出した。同師は「素晴らしい血統の馬を馬主さんに買ってもらって…。こうして孫を管理することに感謝しています。何とかいい結果を」と感慨深いG1再挑戦だ。

 英国の3歳G1セントジェームズパレスS(6月19日、アスコット競馬場芝1590メートル)、同G1コモンウェルスC(同22日、同芝1200メートル)にも登録済み。同師は「まずは今週頑張ってくれれば」とG1初制覇を手土産に遠征に乗り出す決意。その馬名通りに「ロンドン塔」の頂を極め得る勢いが、タワーにはある。

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