【NHKマイルC】カツジ、以心伝心仕上げ ラスト11秒9

[ 2018年5月3日 05:30 ]

松山弘平騎手を背にCWで単走で追い切りするカツジ
Photo By 提供写真

 「第23回NHKマイルC」(6日、東京)の追い切りが2日、トレセンで行われた。トライアルのニュージーランドTを制したカツジは栗東CWコースでラスト1F11秒9と鋭く伸び、好調キープをアピールした。前走でスタイル一変の直線一気を決めたディープインパクト産駒。池添兼雄師(65)と松山弘平(28)の師弟タッグがG1制覇に燃えている。同レースの枠順は4日、確定する。 NHKマイルC

 昭和の香りが漂う人名の馬名に、平成のエリート血統ディープインパクトを父に持つカツジは実力同様に話題満載だ。その一つに“師弟タッグ”が挙げられる。池添兼師が「弘平と一緒にG1を勝つことができれば」と願えば、デビューから11年2月まで所属した松山もまた「師匠の池添先生と一緒に勝ちたい」と本心は合致。その絆を会見の場で言葉にしてみせた。

 カツジは前哨戦のニュージーランドTを後方からブチ抜いたことで主役としてクローズアップ。調教過程は前走と同じで、1週前に坂路でビッシリ、当週はCWコースで単走サラリ。6F83秒6でラスト1Fは楽走でも11秒9を計時。

 「直線の動きも素軽かったし、上がってきてから息の入りも良かった。前走と同じいい状態で出せる」。東京への輸送も考慮して馬なり仕上げ。中山で勝ったからこそ、この方法に指揮官も胸を張る。

 松山の言葉で興味深かったのは前走のニュージーランドTの位置取りだった。「スタートは五分に出たんだけど、自分から進んでいかなかった。そこからリズム重視でせかさないようにしたらあの(後方)ポジションになった。折り合いもついて反応も良かった」

 松山が意図して狙った策ではないのか。「中山はスタートからポジション争いが激しいですからね。ヘヘへっ」と、けむに巻いていつもの緩い表情に変わっていた。

 察するにこうだ。松山は2走前のきさらぎ賞の敗戦(5着)を踏まえて、これまでの好位追走から後方待機策に転じ、新味を発揮させる手段にあえて打って出たように見える。いずれにしろ破壊力を示す見事な一戦だった。師匠の支えをバックに弟子がリスクを怖がらず打った後方待機策か。“脱”優等生となった新生カツジと松山の本番が楽しみだ。

続きを表示

この記事のフォト

「ドバイワールドカップデー」特集記事

「春の中距離王決定戦 大阪杯」特集記事

2018年5月3日のニュース