【青葉賞】ダービーへサミットV!蛯名、27年連続重賞勝利

[ 2018年4月29日 05:30 ]

レースを制した(9)ゴーフォザサミット(右)と2着(15)エタリオウ。ともにダービー優先出走権獲得
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 ダービートライアル「第25回青葉賞」が28日、東京競馬場で行われ、6番人気の蛯名騎乗ゴーフォザサミットが直線抜け出して快勝。2着エタリオウとともにダービー(27日、東京)の優先出走権を獲得した。

 藤沢和厩舎の未完の大器がようやくダービー切符をつかんだ。直線で馬場の真ん中から抜け出すと、モタれながら後続に2馬身差をつける完勝。「まだ緩いし、モタれ気味なのに最後までよく伸びてくれた。道中は上手な走りだから脚は使ってくれると思っていた」。昨年9月の未勝利勝ち以来のコンビとなった蛯名にとっては27年連続のJRA重賞勝利。「これでダービーに参加できるのでうれしい」と権利獲りの大役を果たせて胸をなで下ろした。

 藤沢和師にとっては02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイ、10年ペルーサに続き歴代最多の青葉賞4勝目。「体調がだいぶ良くなっていたし、東京の長いところで良さが出ると思っていた」と語る。年明けの2戦(共同通信杯4着、スプリングS7着)は追い込み届かずのレースを繰り返したが、ダービーディスタンスに替わって重賞初制覇を飾った。

 ダービーでも蛯名の継続騎乗が決定。悲願のタイトルへ25回目のトライとなる。青葉賞からダービー馬に輝いた例はないが「参加できるのはジョッキー冥利(みょうり)に尽きる。何とか頑張りたい」と蛯名。「本番では皐月賞からクラシックの王道を歩む強い馬がたくさんいるが、作戦を考えたい」。藤沢和師は昨年のレイデオロに続くダービー連覇に望みをつなぐ。頂点を目指す││馬名通りの走りで3歳の頂点へ挑む勢いだ。

 ◆ゴーフォザサミット 父ハーツクライ 母ラグジャリー(母の父ストームキャット)牡3歳 美浦・藤沢和雄厩舎所属 馬主・山本英俊氏 生産者・北海道新ひだか町矢野牧場 戦績6戦3勝 総獲得賞金7685万6000円。

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