【天皇賞・春】ロケット、過去10年で3勝の最強枠ゲット!

[ 2018年4月27日 05:30 ]

ミッキーロケット
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 春の盾は内枠を狙え!「天皇賞・春」で過去10年3勝と好相性を誇る「最内1番」を、今年はミッキーロケットが引き当てた。近走低迷で評価を落としているが、G2日経新春杯勝ちがある実力馬。混戦ムードの中、盾V経験のある和田竜二(40)の手綱で一発を狙う。同レースは27日、一部ウインズで金曜発売される。

 天皇賞・春は明らかに内枠有利の傾向が出ている。記録が残る過去77回中、馬番1〜5番が39勝と半数を占めている。中でも近年の“トレンド”は「最内1番」。過去10年で3勝、2着1回。通算でも2位タイとなる9勝を誇る。12年には14番人気ビートブラックが優勝し、単勝万馬券(1万5960円)の大波乱となったのも記憶に新しい。

 長丁場だけに距離損を最小限に抑えられるのはもちろんだが、開幕2週目に行われるため内外の馬場差がほとんどない点も要因。加えて、舞台となる京都3200メートルはスタート直後に1周目の3角が待ち構える。最初のポイントをいかにスムーズにクリアするか。その点でも枠順は重要だ。今年、ラッキー枠を引き当てたのはミッキーロケット。枠順決定を聞いた生野助手も「ロスなく行けるいい枠。折り合いがついたところで、いいポジションに収まれば」と歓迎した。

 右にモタれる癖があるロケット。コンビを組む和田は「どうしても仕掛けが他馬よりワンテンポ遅れてしまう」と評する。だが、全20戦中10戦の手綱を取っている主戦は、手をこまねいているわけではない。「菊花賞(5着)も走っている馬なので距離はこなせるはず。早めに仕掛けていった馬が止まった頃に、ひと伸びしていくイメージ」と、弱点をメリットに変えるべく戦略を練る。先に動くライバルをやり過ごすには、イン待機が有利に働く。

 担当の橋本美助手も「いいところも悪いところも、この馬のことを一番分かっているジョッキー」と、主戦に手綱が戻るのを歓迎する。和田は00、01年にテイエムオペラオーで天皇賞・春を連覇。2度目の美酒となった01年は、今年と同じ1番枠だった。「今年は混戦。気楽に乗りますよ」。運も味方に、自身17年ぶりのG1タイトルを静かに狙う。

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