【天皇賞・春】大波乱の予感!?ライデン、歴史的逃亡劇 

[ 2018年4月25日 05:30 ]

プールで調整するヤマカツライデン
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 天皇賞・春で多くの波乱を演出してきた逃げ馬、ヤマカツライデンも侮れない。

 春の天皇賞史上に残る歴史的な大駆けといえば6年前の12年。14番人気ビートブラックの逃げ切りだろう。2着トーセンジョーダンに4馬身差。圧倒的1番人気を集めたオルフェーヴル(単勝1・3倍)が“馬券外(11着)”に沈んだことで馬単20万8630円、3連単145万2520円という大波乱となった。

 これが人気薄の逃げ馬の怖さ。今年同様の策を取るのがヤマカツライデンだ。阪神大賞典から中1週で大阪杯を使い11着に大敗したことで評価は地に落ちた。しかし、陣営は前向きだ。担当の岡冨助手はひそかに期待を膨らませていた。

 「大阪杯もそうですが、まくられると馬がやめてしまう。気分的なものもあると思います。やめているから疲れもない。なかなか楽に逃がしてはくれませんが、ノーマークで行かせてくれたら、残り200メートルまでは楽しめると思う」

 ローテは過酷だが、消耗がないことはハードに追われた1週前追い切り(CW6F79秒8〜1F12秒1)が証明する。戦績的には尻すぼみに思えるが、ビートブラックもそうだった。前哨戦の阪神大賞典は10着と振るわなかったが、自分の形に持ち込んだ時に力を発揮するのが逃げ馬だ。

 昨年は前半1000メートルを58秒3のハイペースで飛ばし、あえなく撃沈したが今年は状況が違う。同型のキタサンブラックは引退した。昨年は王者の重圧に背中を押される形でハイラップを“刻まされた”と考えることもできる。一転今年は楽な逃げが望める。

 「天皇賞は枠順も大きいですからね。できれば内めの枠が引ければいい。いつか、イングランディーレ(04年)やビートブラックのようにならないかと、ずっと思っています」と岡冨助手は言う。

 歴史的な逃亡者に名を連ねるか。超の付く伏兵が虎視たんたんと牙を研いでいる。

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2018年4月25日のニュース