【天皇賞・春】レインボーライン 前哨戦Vの勢いそのままに

[ 2018年4月23日 05:30 ]

前哨戦の阪神大章典を快勝したレインボーライン
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 今週から春のG16連戦が始まる。淀の長丁場で行われる伝統の一戦「第157回天皇賞・春」は昨年までの絶対王者キタサンブラックがターフを去り、混戦ムードが漂っている。前哨戦の阪神大賞典を快勝したレインボーラインにとっては、G1初制覇のチャンス到来。陣営も「混戦なら」と色気たっぷり。天皇賞・春に強いステイゴールド産駒に注目だ。

 春の天皇賞路線は波乱続きだった。阪神大賞典は断然人気クリンチャーが3着に敗れ、東の日経賞も人気を分け合ったキセキ(9着)、トーセンバジル(5着)が馬券圏外に。大阪杯で始動した“盾最有力”のシュヴァルグランも見せ場なく13着に沈んだ。距離延長で、どこまで変われるか!?

 今年は混戦模様。ならば、レインボーラインの出番だ。前走の阪神大賞典は後方から勝負どころで積極的に動き、押し切った。3歳時のアーリントンC以来、約2年ぶりの勝利に、若松厩務員も笑顔で振り返る。

 「今までもこの馬自身はいい脚を使ってくれていたんですけど、レースが流れてくれなくて。この前ぐらい普通に流れてくれたら」

 マイルの距離から長丁場までこなせるオールラウンダー。これまでG1で馬券に絡んだ3回は16年NHKマイルC3着、同菊花賞2着、17年天皇賞・秋3着と異なる距離だった。しかも、人気は12→9→13と伏兵で波乱演出。「いつも一生懸命走ってくれるし、どの距離でも頑張ってくれるから」と愛馬を称える。

 前哨戦を使った後も、好気配をキープ。1週前の19日には岩田を背にポリトラックから坂路に入り、4F60秒7〜1F12秒9。実質最終追い切りとなる“浅見流”日曜追い(22日)は、4F52秒3〜1F13秒1の好時計を叩き出した。同厩務員も「動き、テンション、体つきも変わっていない。前走と変わらず来ているのが一番ですね」と太鼓判。

 M・デムーロとのコンビで挑んだ1年前の当レースは外枠16番から流れに乗れず12着に敗れたが、手の内に入れている岩田とスムーズに運べれば巻き返せるはず。若松厩務員も「混戦になってくれたら」と力を込める。同じステイゴールド産駒は13&14年フェノーメノ→15年ゴールドシップが3連覇。成長力のある血統が“混戦天皇賞”をものにする。

 ≪有力馬コメント≫

 ▼アルバート(森助手)2週続けて調教でいい走り。ひと叩きして良化しているのでチャンスはあると思う。

 ▼ガンコ(藤岡佑)(2走前の)京都が一番良かったし、うまくかみ合えば。調整は順調ですね。疲れている感じもなく走りに無駄がなかった。これで上向いてきそう。

 ▼クリンチャー(宮本師)前走は仕上がりが良過ぎたのかも。イメージとは違ったかもしれないが、それだけパワーアップしているからかな。今回は“菊花賞仕様”で臨む。1週前追いは満点だった。

 ▼シュヴァルグラン(友道師)前走は、いかにも休み明けという感じだった。これまでは3000メートルを使って目に見えない疲れもあったが、今年は疲れも残っていない。

 ▼ソールインパクト(戸田師)時計的にはいい感じ。状態はいい。3000メートル以上の距離はこの馬にとって魅力。京都のコース自体は悪くないと思う。

 ▼トミケンスラーヴァ(竹内師)前走がきつい競馬で疲れがあったし、じっくり調整。1週前追い切りは十分負荷がかかって、調教としては良かった。

 ▼ピンポン(粕谷師)前走後、問題なく調整ができている。距離はやってみないと分からない。

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2018年4月23日のニュース