【マイラーズC】サングレーザー、レコードV!福永「いい切れ味」

[ 2018年4月23日 05:30 ]

福永を背に大外から差したサングレーザー
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 全てが完璧だった。サングレーザーは出たなりで中団へ。「ペースが思った以上に流れてくれた。近くにエアスピネルもいたし心配はなかった」。ライバル馬を前に見るように、福永は焦らず折り合いに専念する。レースが動いたのは坂の下り。エアが外に持ち出し加速すると、それに合わせてサングレーザーもGOサイン。ラスト50メートルでエアをかわし、早め先頭のモズアスコットも一瞬で1馬身1/4差突き放した。上がりはメンバー最速3F33秒2。14年にワールドエースが記録した勝ち時計を0秒1上回る、1分31秒3のレコードで相手を圧倒した。完勝といえる内容に鞍上も笑みが絶えない。

 「初めて乗せてもらった時から、いい馬だなと。本格化は先だと感じていたが、思った以上に成長していましたね。スッと流れに乗れるのが一番いいけど、いい切れ味を持っている。それを磨いていった方がいいと思います」

 有力馬がそろったハイレベルな前哨戦を制し、堂々と安田記念へ向かう。浅見師は「ジョッキーが考えて乗ってくれている。今回もリズム良く運べたし、馬も良くなっている」と手応えをにじませれば、主戦の福永も「休み明けを使って、次はさらに良くなると思う」と悲願のG1制覇へ力を込める。混戦を告げるマイル路線で、馬名通り“彗星(すいせい)”のごとく現れた新星。上げ潮に乗って、一気に頂点を狙う。

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2018年4月23日のニュース