【中山グランドJ】オジュウ騎乗の石神、記録的Vへ「信じる」

[ 2018年4月13日 05:30 ]

水を頭から被るオジュウチョウサン
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 私がいるからあなたが、あなたがいるから私がいる。平成のジャンプレース史に刻まれるオジュウチョウサンVSアップトゥデイトの名勝負数え歌。14日の「第20回中山グランドジャンプ」での6度目の対戦を前に、オジュウ主戦の石神は「林さんと一緒に乗るG1もこれが最後だろうから」としみじみ話した。「16年中山大障害の時に、アップはそろそろピークを過ぎたかと思ったがまた復活。昨年暮れの大障害では、互いに全能力を発揮すれば、ほとんど差がないと感じた。やはり凄い馬。僕もアップに負けないよう、向こうもオジュウに勝とうとやってきている」。

 かつてのオジュウは背中はいいが、馬自身が加減をしてやめるのが課題だった。チークピーシーズを着け、後ろに馬を置いて下がれないような調教をするなど試行錯誤の日々。そんな中、初対戦の15年中山大障害でアップに4秒3の大差をつけられて負けた後、石神が「耳当てを取ろう」と担当の長沼厩務員に進言。「気性的に危うくなるリスクもよぎったが、石神の“俺がやります”という言葉が決め手に。それから反応が良くなった」(同厩務員)。その後1戦(2着)してからは破竹の重賞8連勝。初のJ・G1・4連勝を達成した。

 今回勝てばオジュウは障害競走の獲得賞金歴代1位、歴代トップの障害重賞9勝馬。石神は史上最多のJ・G1・5勝ジョッキーになる記録ずくめの一戦。石神は「もちろん勝ちたい。今週の追い切りは凄く良かった。あとはオジュウを信じて乗るだけ」と真っすぐに前を見据えた。

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2018年4月13日のニュース