【中山グランドJ】アップ鞍上の林、障害2000騎乗“前祝い”だ

[ 2018年4月13日 05:30 ]

 打倒オジュウに燃えるアップトゥデイトの主戦・林は、前人未到の障害2000回騎乗を区切りに現役引退を決意している。51歳、騎手生活33年目の大ベテランは、今回のレースが1994回目の騎乗。「これが最後のG1になると思う。やっぱり勝ちたいよね」と静かに意気込む。

 対オジュウは初対戦で勝利して以降は4連敗中。ただ、昨年暮れの中山大障害は、後続を10馬身以上離す大逃げで場内を沸かせた。最後はオジュウの末脚に屈したが着差はわずか半馬身。「悔しかったけど力は出し切った。あれで負けたら仕方ない」と振り返る。

 戦績では分が悪いが、林の相棒への信頼は厚い。「飛越はアップの方が上だと思う。オジュウは低い姿勢でハードルに突っ込んでいくタイプだが、アップは体をグッと起こして奇麗に飛ぶ。乗っていて安心感がある。成績はともかく飛越だけを見れば、障害騎手はみんなアップを選ぶはず」

 最高の相棒と最後の大舞台へ。「オジュウは強い。同じ位置からヨーイドンでは絶対に勝てない。スタミナ勝負に持ち込んで、悔いのない競馬を」。逃げるアップ、迫るオジュウ。再び宿命の一騎打ちへ、林は穏やかに締めくくった。

 「打倒オジュウ。それだけだよ」

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2018年4月13日のニュース