【大阪杯】シュヴァル 兄の貫禄“魔神兄妹”土日G1制覇へ!

[ 2018年3月30日 05:30 ]

“魔神兄弟”国内外で土日G1制覇へ!心身ともに充実期を迎えたシュヴァルグラン。右は三浦皇成
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 日本が誇る“最強兄妹”が国内外で土日G1制覇に挑む。日本時間の土曜深夜に行われる「ドバイターフ」連覇を狙う妹ヴィブロスに続き、「第62回大阪杯」では兄シュヴァルグランが2つ目のG1を狙う。昨秋のジャパンCは、キタサンブラックを抑えて快勝。“ポスト・ブラック”の座を狙う4歳勢が大挙出走してきたが、ベテランの6歳が堂々と迎え撃つ。この日、出走馬16頭が決まり、枠順は30日に確定する。

 ワールドクラスの勝負強さはオーナー譲りだ。元メジャーリーガーの佐々木主浩氏が所有する兄シュヴァルグランは昨秋のジャパンCを勝ち、妹ヴィブロスは昨年のドバイターフで海外G1制覇。国際舞台で活躍した2頭は、土日に国内外で再びG1奪取を狙う。土曜深夜にヴィブロスが出走するドバイで指揮を執る友道師も期待を寄せる。

 「同じ週に海外と日本のG1に管理馬を出走させられるのは、とても光栄なこと。しかも、2頭はきょうだいですからね。現地でヴィブロスの祝勝会をしながら、シュヴァルグランが勝つシーンを見られるようなことになれば最高ですね」

 妹から15時間後に日本でレースを迎えるシュヴァルグランは近2年、春は阪神大賞典から天皇賞・春のローテだったが、今年は大阪杯から始動する。16年3着→17年2着に惜敗した春の盾に向けて、陣営は疲れを残さないように中距離戦をステップに選択したが、決して“叩き台”ではない。15年夏(500万条件)以来、2年7カ月ぶりとなる10F戦へ大江助手が手応えを口にする。

 「操作性の高い馬。最近は走っていない距離だが戸惑うことはないと思う。昨年からはスタートもいいからね。ある程度流れてくれて、時計勝負になれば」

 昨年のジャパンCは好位の4、5番手で流れに乗り、直線でキタサンブラックを捉えた。有馬記念は最後の直線で外からスワーヴリチャードが内側に斜行、進路が狭くなる不利がありながらも3着を確保。充実ぶりは目覚ましい。

 坂路の最終追いでマークしたラスト1F12秒4は自己ベスト。以前は攻め馬で動かなかったが、昨年からは「馬自身が自発的に動くようになった。気持ちの変化が大きい」(同助手)と目を細める。心身ともに充実期を迎えた6歳の“アニキ”が、今年の始動戦で古馬最強の走りを見せつける。

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2018年3月30日のニュース