【ドバイ国際競走】メイダンの豪華設備 桁違いスタンド全長1500メートル8万席

[ 2018年3月29日 09:00 ]

未来都市 ドバイ 競馬探訪記(2)

メイダン競馬場のホームストレートに設置された大型ビジョン。周辺には音響、照明施設も並ぶ
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 10年に完成したメイダン競馬場の象徴であるグランドスタンド。近未来を感じさせる三日月形の屋根を擁す姿は、巨大な要塞のようだ。1コーナー沿いには5つ星のメイダンホテルが隣接。全285室にコースを一望できるバルコニーが設置されており、そこからレース観戦も可能だ。

 隣接のホテルも含めた全長は約1500メートル。日本で最も大きな東京競馬場のスタンドが約480メートル(別棟のメモリアル60を含む)だから、比較すればその巨大さは歴然。観覧席数は東京が2万2235席に対し、メイダンは8万席。構造が違うため単純な比較はできないが、数字だけを見ればやはり規格外の規模だ。

 レースなどを映し出す大型映像装置は日本の三菱電機製で幅107メートルと世界最大級。東京のターフビジョンが幅66・4メートルだから、こちらもメイダンの“圧勝”。レース当日のイベントやレース後に催されるコンサートなどのため、ビジョンの周辺には大きなスピーカーや照明が多数設置されている。

 スタンド内部で日本人が最も違和感を感じるのが、馬券の窓口、発売機がないこと。賭け事禁止のイスラム教国で馬券を発売しないため、投票施設を置く必要がない。その分のスペースはレストランやラウンジ、「スイート」と呼ばれる個室観覧席などが占めており、巨大な外観ほど内部に開放感はない。日本の競馬場のように、一般の競馬ファンが行き来できるエリアは、ほんの一部しかないのが実情だ。

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