【浜名湖SGクラシック】井口 有言実行V!鮮やかまくり快勝

[ 2018年3月22日 05:30 ]

優勝戦で勝利した井口(右)はボートレースイメージキャラクターの渡辺直美から花束を受け取り笑顔を見せる
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 ボートレース浜名湖のSG「第53回クラシック」は21日、12Rで優勝戦が行われた。2号艇の井口佳典(40=三重)が2コースからまくって快勝。12年の尼崎オーシャンカップ以来、5年8カ月ぶり6回目のSG制覇を達成した。優勝賞金3500万円を加算し、もちろん賞金ランキング1位に浮上。3年連続8回目のグランプリ参戦に向けて大きく前進した。1Mで差しを狙った瓜生正義(42=福岡)と峰竜太(32=佐賀)がそれぞれ2、3着に入った。

 12年の尼崎オーシャンC以来約5年8カ月ぶり6個目のSGタイトルを手にした井口。表彰セレモニーの壇上に上がると目にはうっすらと涙が浮かんでいた。

 「率直にうれしい。久しぶりに興奮を味わえた。この光景は本当に久しぶり。感謝している」

 2コースから臨んだ優勝戦。コンマ12のトップスタートを決めると「体が勝手に動いた」と握ってきた岡崎を制してツケマイ。見事にイン白井を引き波にはめて先頭に立つ。差した瓜生がバックで内から伸びてきたが、差は詰まらない。悠々と2Mを先取りして勝負を決めた。ゴール前はかみしめるように右手でガッツポーズ。「いいエンジンに乗せてもらった。最高の状態で臨めて舟足には自信があった」。スーパーエース機47号の岡崎に対しても「プレッシャーはなかった」と機力を勝因に挙げた。

 今大会は期するものがあった。前々節・戸田周年の準優勝戦でフライング。「質が悪いスタートを行ってしまった。今でも引きずっている」と悔やむ勇み足により、SG尼崎オールスター(5月22〜27日)後は30日間のF休みに入る。復帰後も3カ月間はG1、G2に出場できない。年末のグランプリを見据える井口にとっては痛恨の戦線離脱。休み前に賞金を大きく上積みする必要があった。「5月までに勝負を決めるしかない」。並々ならぬ覚悟で乗り込んだ今大会で、すぐに有言実行を果たした。

 この優勝でグランプリ出場へ大きく前進。だが、目標とする賞金ランク6位以内での出場へ緊張の糸が切れることはない。「ベスト6で出ることの意味を去年感じることができた。グランプリを獲るためには、それしか考えていない」。暮れの大一番に向けた井口の勝負駆けはオールスターでも続く。

 ◆井口 佳典(いぐち・よしのり)1977年(昭52)8月22日生まれ、三重出身の40歳。85期生。三重支部。99年11月に津でデビュー。00年3月に三国で初勝利。02年2月の若松一般戦で初優勝。08年5月の平和島オールスターでSG初制覇。通算成績は4023戦1256勝、194優出66V。G1は52優出13V、SGは22優出6V。主な同期は田村隆信、森高一真、丸岡正典、湯川浩司ら。1メートル67、51キロ。血液型A。

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