【高松宮記念】昨年の桜女王レーヌも“返り咲く”

[ 2018年3月21日 05:30 ]

前走5着も確実に状態が上がっているレーヌミノル
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 【G1ドキュメント=栗東・20日】今年最初の栗東出張。トレセン近くの桜はつぼみがぷっくりと膨らみ、開花の時を今かと待っている。この桜並木を見ると、村松は桜花賞を思い出す。競馬担当となってからは14年ハープスター、15年レッツゴードンキ、そして昨年のレーヌミノル。歴代女王を栗東で取材し、レースを見届けた。

 中でも印象深かったのはレーヌ。中井助手のレース後の男泣きには、心打たれた。13年ヴィクトリアMでレース中に故障、予後不良となった担当馬フミノイマージンへの思いもあったのだろう。そんなことを思い出しながら馬房に向かうと、一生懸命にカイバを頬張るレーヌの姿。隣では中井助手が優しいまなざしを向けている。昨年は調教後、馬房でゴロンと横たわりリラックスする姿がよく見られたが、「最近は寝ることが少なくなりましたね。前より体力が付いているのでしょう」と教えてくれた。

 前走・オーシャンSは小倉2歳S(1着)以来のスプリント戦。帰厩予定が雪の影響で10日ほど遅れての参戦だった。「ギリギリ間に合ったという仕上がりで、筋肉も戻り切っていなかった」(中井助手)が好位で流れに乗り、勝ち馬とは0秒1差の6着。本番へめどの立つ走りを見せた。「元々使って良くなるタイプで状態は確実に良くなっている。スピードは通用するので、いかにリズム良く運んで脚をためられるか」とポイントを挙げた。桜前線より一足先に、中京で満開の花を咲かせるか。

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2018年3月21日のニュース