【阪神大賞典】レインボー復活V 天皇賞・春で悲願の初G1だ

[ 2018年3月19日 05:30 ]

直線で一気に引き離し、阪神大賞典を制した岩田騎乗のレインボーライン(左)
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 天皇賞・春の前哨戦「第66回阪神大賞典」は18日、阪神競馬場で行われ、レインボーラインが2年1カ月ぶりの勝利で重賞2勝目を挙げた。

 圧倒的なパフォーマンスで惜敗街道にサヨナラを告げた。レインボーラインが2年1カ月ぶり(16年アーリントンC以来)に重賞Vを飾った。道中は後方でジッと我慢。岩田は「長丁場だし、折り合いを頭に入れて。あとは流れに乗ってという感じ。折り合いも付いていたし、人気馬を見ながら行きました」。ヤマカツライデンが引っ張る形で、最初の1000メートルは60秒1。スローにはならなかった。

 2周目3角付近から徐々に好位へ。まくるように外から押し上げる。直線を向くと、一頭だけ勢いが違った。先行勢をひとのみし、差してきたサトノクロニクルに1馬身1/4差の完勝。阪神大賞典4勝目を挙げた岩田は愛馬の成長を口にした。

 「馬体もひと回り大きくなったし、この後も順調にいってほしい。今年は何とかG1に届くようなレースをしたいです」

 この日は馬体重10キロ増。浅見師は「最高でした。うまく乗ってくれました」と鞍上を称えた上で「馬自身も成長してくれていると思います」と言葉を継いだ。

 3歳時はNHKマイルCと札幌記念で3着に入り、菊花賞でも2着と奮闘した。4歳になり天皇賞・秋で3着。ちょっぴり人気薄で突っ込み、脇役として穴党のハートをくすぐってきた。それがどうだ。今回は自分から動いて出て、他馬をねじ伏せてみせた。

 この後は天皇賞・春(4月29日、京都)という大舞台が待つ。「賞金が加算できたのが大きい。そのつもりでいきたいと思います」。レースぶりからも完全にひと皮むけた印象。担当の若松厩務員は「いつでも一生懸命走ってくれる。暑い時も寒い時もね」。パワーアップを遂げて長距離の主役となった元善戦マン。淀3200メートルで堂々とG1初Vに挑む。

 ◆レインボーライン 父ステイゴールド 母レーゲンボーゲン(母の父フレンチデピュティ)牡5歳 栗東・浅見厩舎所属 馬主・三田昌宏氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績21戦4勝 総獲得賞金2億9689万6000円。

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2018年3月19日のニュース