LS北見支援國分オーナー直撃!現2歳世代はカー娘シリーズに

[ 2018年3月13日 05:30 ]

メダルをかけられる國分純氏とLS北見(手前左から)の本橋麻里、吉田夕梨花、藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖
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 平昌五輪の女子カーリングで銅メダルを獲得した「LS北見」のメンバーが試合中の会話で使用し、大きな話題を集めた北海道弁の「そだね〜」。この流行語を自ら所有する2歳牝馬に命名したJRA馬主の國分純氏(58)が、スポニチ本紙のインタビューに応じた。チーム創設時から「LS北見」を支援してきた医療法人社団「美久会」の理事長を務める同氏に、カーリングと競馬への思いを聞いた。

 ――スポンサーを務めるLS北見が平昌五輪で銅メダル獲得。オーナーは現地で観戦されたそうですね。

 國分氏「はい、現地に全部で11泊もしました。いいものを見せてもらいましたね。こちらが感謝の気持ちでいっぱいです。彼女たちはいつもニコニコして、本当にいい子たちなんです」

 ――以前に大会で優勝した時にはメンバーに沖縄旅行をプレゼント。今回は?

 「メダルを獲ったら、どこにでも連れていくと約束していました。どうやらハワイがいいみたいです。ただ、今月はダブルスの大会(14〜18日)、その後もカナダ遠征や日本代表決定戦と忙しいので、実現はだいぶ先になりそうです」

 ――LS北見を支援することになった経緯は。

 「本橋麻里から最初に私のところへ“スポンサーを探しています”と相談がありました。当時から彼女はとても有名だったし、絶対に北見でカーリングをやりたいという熱意が伝わってきて“これは断れない”と。“いいよ!!”と即答しました。それから私の知り合いにもお願いをして、チームがスタートしました」

 ――オーナーも北海道の出身。カーリング競技の経験は。

 「やったことは全くなかったですけど、今は相当詳しくなりました」

 ――リードの吉田夕梨花はオーナーが理事長を務める医療法人社団「美久会」で勤務している。

 「医療法人なので、事務も含めて仕事は専門的なものばかり。彼女にとってはカーリングの練習が最優先ですし、仕事はシーズンオフに雑用をお願いしている形です。凄く真面目ですよ。みんなと仲良く、黙々と働いています」

 ――すっかり流行語になった“そだね〜”の馬名申請は早かった。

 「五輪期間中は韓国にずっといたので、日本でここまで盛り上がっているとは全く知らず…。牧場から電話で“流行語になっているから(馬名申請を)早く出した方がいい”と言われて、すぐに手続きをお願いしました。他の人に取られたら嫌でしたからね」

 ――ソダネー以外にもカーリングにちなんだ馬名を付ける予定は?

 「今、申請をしているのは“エガオノメガミ”。彼女たちは何といっても笑顔が魅力ですから。それと“カーリングストーン”も申請しました。これはそのままですが(笑い)」

 ――現2歳世代は“カーリングシリーズ”になる。

 「そうです。長く活躍してくれれば、カーリング競技のことも忘れずにいてもらえるのでは…という思いはあります」

 ――これまでの所有馬にも、重賞3勝のウキヨノカゼなどインパクトのある馬名が多い。命名する時のこだわりは?

 「やっぱり日本語がいいな…とは思っています。なかなか思い浮かばずに苦労しますが、いつも凄く考えているんですよ。ただ、カアチャンコワイ(ソダネーの母)は…ふざけて付けてしまいました。私の妻は全然怖くないですよ」

 ――LS北見の選手たちも競馬に興味が。

 「2年くらい前から“連れて行って”と言われています。五輪のメダルも獲れたし、今年は連れて行きましょう。ぜひ、馬券を買ってもらいたいです」

 ――今後のLS北見に望むことは。

 「彼女たちは、これまで通りに笑顔で楽しんでくれればいいです。ただ、北見ではジュニアの選手たちも一生懸命頑張っているのですが、なかなか(活動するための)お金が集まりません。彼らにも目を向けて応援してほしいです」

 ◆國分 純(こくぶ・じゅん)1960年(昭35)1月14日生まれ、北海道網走市出身の58歳。医療法人社団「美久会」理事長。JRA馬主。主な所有馬はウキヨノカゼ(13年クイーンC、15年キーンランドC、17年福島牝馬S)。

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