【中山牝馬S】逃走エンカ重賞初V!6年目浜田師も初タイトル

[ 2018年3月11日 05:30 ]

中山牝馬Sを制したカワキタエンカ(左)
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 10日の中山メイン「第36回中山牝馬S」は6番人気のカワキタエンカが逃げ切りV。これが同馬&開業6年目の浜田師にとってうれしい重賞初勝利となった。

 持ち前のスタートセンスで大外14番から一気にハナへ。2番手以下を引き離しつつ、5F61秒3と楽なラップを刻み続ける。荒れた内、渋った馬場も何のその。直線は慌てて差し馬勢が迫るも、ゴール板は半馬身の差を残して駆け抜けた。

 池添は「まだ少し力んでいたけど、前回よりはマシだった。1回使ったガス抜きができていたし、厩舎がソフトに仕上げてくれたので」と笑顔。浜田師も「久々にこの馬に向くペースだった。中間は馬任せの調教にしたり、全てがかみ合った」とうれしそうだった。

 ここまで、同馬の17年ローズSなどJRA重賞(障害レース含む)で9回、銀メダルに泣いてきた師。重賞初Vの実感はまだのようで「前走(洛陽S10着)の内容から半信半疑だったので、ここで勝てるとは…。(2着9回の)呪縛が解けて良かったです」と笑いを誘った。間に1戦挟むかは未定だが、春の大目標はヴィクトリアM(5月13日、東京)。ど根性“逃走ガール”が、春の牝馬G1を盛り上げそうだ。

 ◆カワキタエンカ 父ディープインパクト 母カワキタラブポップ(母の父クロフネ)牝4歳 栗東・浜田厩舎所属 馬主・川島吉男氏 生産者・北海道新ひだか町木田牧場 戦績10戦3勝 総獲得賞金9646万6000円。

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2018年3月11日のニュース