長男初也 一追い一追いに思い込める「騎乗で少しでも笑顔に」

[ 2018年3月6日 05:30 ]

東日本大震災から7年 木幡家特別な3・11

3・11に臨む木幡親子。(左から)初也、初広、巧也、育也
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 木幡3兄弟の長男・初也も特別な思いで3・11に臨む。「父の影響もあって、福島に行くとファンの方々がとても温かい。僕が乗ると(騎乗馬の)単勝オッズが上がったりして。応援してくださっているなと感じます」。美浦のトレセンで生まれ育ち出身は茨城県。それでも、競馬界で長年活躍を続ける父が生まれ育った故郷のファンは、息子たちへ声援を送り続けている。

 「福島は相馬野馬追があって、馬と人の距離が近い。馬が好きな気持ちが伝わってくるし“競馬愛”はどこよりも深いと思います」

 いまだ津波の爪痕残る被災地。競馬後の休日を利用して親戚の家を訪ねることがあるという。「外見はきれいでも、奥に行くとまだ被害が残っている。津波の恐ろしさを改めて感じます」。困難な生活を強いられる中でも、地元の人々にとって競馬は特別な存在だ。「僕の騎乗で、少しでも福島の方々が笑顔になってくれたら」。一追い、一追いに思いを込めて――。諦めない姿をファンに届ける。

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2018年3月6日のニュース