【チューリップ賞】桜の主役だ!ライラック無傷4連勝

[ 2018年3月4日 05:30 ]

石橋を背に直線で抜け出し、チューリップ賞を制したラッキーライラック(左)
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 衝撃的な強さだ。桜花賞トライアルの「第25回チューリップ賞」は大本命のラッキーライラックが楽勝。無傷の4連勝で桜花賞(4月8日、阪神)の主役を不動のものとした。2着マウレア、3着リリーノーブルまでの3頭が桜花賞の優先出走権を獲得した。

 無敗の2歳女王が、さらに強くなって帰ってきた。好スタートから3番手でリズム良く運んだラッキーライラックが直線半ばで先頭へ。最後まで脚色は衰えることなく、2着争いを制したマウレアに2馬身差の完勝だった。ここを勝って4戦4勝とした昨年のソウルスターリングに勝るとも劣らないインパクト。石橋は「何の問題もないですね」と余裕の笑みを浮かべた。

 「(レース運びは)ゲートを出てから決めようと思っていました。ここ2回は前を目標にしてかわす競馬。それだけに自分から先に先頭に躍り出て、どんな感じか確認したかったんですが、1頭でもしっかり走れていましたね」

 この日のメンバーとは勝負付けが済んだ印象。桜花賞にはアーモンドアイやプリモシーンなど、未対戦の強豪も出てくるが、主役は決まりだ。松永幹師も、自信が確信に変わったような表情を見せる。

 「時計が速いし、上がりも良かったですね。もちろん、他にも強い馬がいるし、さらに力をつけてほしいけど、どうなってほしいというのがない馬です」

 1月のJRA賞授賞式では馬主のサンデーレーシング・吉田俊介代表が凱旋門賞参戦のプランを表明。気が早いが、それすらも決して夢ではなさそうだ。

 ◆ラッキーライラック 父オルフェーヴル 母ライラックスアンドレース(母の父フラワーアレイ)牝3歳 栗東・松永幹厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績4戦4勝 総獲得賞金1億5554万8000円。

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2018年3月4日のニュース