【オーシャンＳ】伏兵キングハート、６度目の挑戦で重賞初Ｖ！

＜オーシャンＳ＞ゴール前の大接戦を制したキングハート（左）
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　中山メインの「第１３回オーシャンＳ」は、中団の前で流れに乗った１０番人気キングハートがしぶとく伸びて重賞初Ｖを飾った。

　１番人気が単勝５倍という混戦を反映したような、激しい直線の攻防。「ちょっとズルいところがある。そのあたりを出さないように併せた」。６戦ぶりに手綱を取った北村宏は、抜け出しを図るレーヌミノルにすかさず馬体を併せた。鞍上の好判断で勝負根性を発揮。レーヌを競り落とし、逃げ粘るネロをかわす。最後もグイッともうひと伸び。追ってきたナックビーナスを頭差でしのいだ。

　昨年２月のオープン入り後は、函館スプリントＳでレコードＶの２着など惜しい敗戦も経験。６度目の重賞挑戦で念願のタイトルをゲットした。「ピリッとした決め手がなくジリジリ伸びてくるから、これまではグレードがつくと強い馬がいた。今日はよく頑張った。これで本当のオープン馬になった」と星野師は目を細めて愛馬をねぎらった。この勝利で高松宮記念（２５日、中京）の優先出走権を得たが、今後は未定。「まだ５歳になったばかり。大事に使っていきたい」とした。

　◆キングハート　父オレハマッテルゼ　母ラブハート（母の父マイネルラヴ）牡５歳　美浦・星野厩舎所属　馬主・増田陽一氏　生産者・北海道新冠町の奥山博氏　戦績２４戦６勝　総獲得賞金１億７６２８万６０００円。