【細原・騎手で獲る 特別編】24日阪神6R 稽古抜群ワンダーウマスが叩き3走目で一変

[ 2018年2月24日 08:00 ]

 2月は多くのホースマンが競馬に別れを告げる時期。70歳定年を迎えた佐藤正雄師は69年の騎手デビューから、およそ半世紀以上も勝負の世界に身を置いてきた。「この世界に入ったのはシンザンが3冠(64年)を決めたとき。あっという間だったね」。騎手時代にニシノフラワーで91年の阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)を制し、デビュー23年目でG1初タイトル。しかし次戦のチューリップ賞で2着に敗れ乗り代わりとなった。「本当に素晴らしい馬でフラワーからいろいろな事を学んだ。乗り続けたい気持ちはあったがファンあっての競馬。僕は期待を裏切ってしまいましたから」と師。悔しさの余り今でも夢であのシーンを思い出すという。調教師に転身してからはワンダーアキュートで交流G13勝を挙げるなど、ダート界で多くの活躍馬を輩出した。「少しはファンに恩返しできたかな。つらいことはたくさんあったけど、競馬を続けられて感謝の気持ちしかないです」としみじみ振り返っていた。ひたむきに競馬と向き合い人生をささげた半世紀。佐藤正厩舎は最後までファンのために走り続ける。

 ラストウイークの佐藤正厩舎は土日の3場で15頭の大攻勢。大化けしそうなのが土曜阪神6R◎ワンダーウマス。昇級後は2ケタ着順が続くが、坂路で4F51秒7の好時計をマークするなど動きは抜群。佐藤正師は「長期休養明けを使いつつ調子は上がっている。稽古通りなら」と好感触。単複で勝負したい。

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2018年2月24日のニュース