【フェブラリーS】連覇へゴールド、金時計 坂路4F49秒8

[ 2018年2月15日 05:30 ]

藤懸を背に坂路で追い切るゴールドドリーム
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 連覇か、悲願か――。18年のG1開幕を告げる「第35回フェブラリーS」(18日、東京)の追い切りが栗東、美浦両トレセンで行われた。ダート王決定戦には、昨年のチャンピオンズカップの1、2着馬がそろって出走。王者ゴールドドリームが坂路4F49秒8の1番時計を叩き出せば、覇権を狙うテイエムジンソクはCWコースで力強いフットワークを披露。2頭ともに仕上がりはパーフェクトだ。

 軽く500キロを超える巨漢が800メートル先のゴールを目指して突進してきた。ゴールドドリームは2回目のハロー(馬場整地)明けに厩舎所属の藤懸(レースはムーア)を背に坂路へ。テンからエンジン全開!とばかりに抜群の行きっぷり。なおかつ、しっかり抑えが利いている。俊敏な身のこなしでスピードに乗ってラスト12秒1でフィニッシュ。単走で自己ベストを1秒も縮めた4F49秒8はもちろん、この日の1番時計だ。藤懸が絶賛する。

 「掛かっているわけではなくて自分から動ける感じで、折り合いがついてこの時計。見栄えがする時計だけど、それより体の柔らかさとか動きとか稽古の中身が良かったです。乗せてもらうのは前走(チャンピオンズC1着)の追い切り以来だったけど、その時と比べても遜色ないか、それ以上の感触でした」

 昨年はフェブラリーS、チャンピオンズCとJRAに2鞍しかないダートGIを連勝。最優秀ダート馬のタイトルをものにした。その後は放牧を挟み、ここ一本に狙いを絞った仕上げ。チャンピオンズC前に続き、この中間も日曜と水曜以外はプール調教を併用して鍛え上げてきた。前走538キロの体はさらにボリュームアップして一段とたくましさを増した。当然、平田師も「今朝は藤懸が乗れば時計が出ると思っていたけど改めて能力を感じました。ここまで順調だし、動きもいい。やるべきことはやれているので、あとは静かに最後の調整をするだけ」と好勝負を見込んでいる。

 不安定なゲートは芝スタートがいいのか東京マイルだと比較的まし。この舞台では【3・1・0・0】だからコース相性の良さは疑いようがない。14&15年の覇者コパノリッキー以来、史上2頭目の連覇へ。自慢の末脚をフルに生かしてJRAダートGI・3連勝の偉業に挑戦する。

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2018年2月15日のニュース