【フェブラリーS】悲願へジンソク、金態勢 ラスト12秒3

[ 2018年2月15日 05:30 ]

古川を背にCWコースで調子の良さを見せたテイエムジンソク
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 テイエムジンソクのCWコース単走は、力強いフットワークで状態面の良さを表していた。6F82秒3、ラスト1Fは強めの手応えで12秒3にまとめて最終リハを完了。

 調教の手綱をとった古川から「イイです。トモ(後肢)の入りが良く前脚も伸びている」とメカニズムの報告を受けた木原師に笑顔が広がるのは当然だった。

 開業20年目を迎えた指揮官は悲願のG1勝利の話題に「やれることを全てやっても勝てないのがG1。あとは僕と馬に運があるかどうか」と、結果は神のみぞ知る、と強調して「よその馬は目に入らない。ジンソクの競馬に徹する」と言い聞かせるようにした。

 内容で圧倒しながらも結果(2着)に泣いた、と言えるのが昨年のG1チャンピオンズカップ。「あの時のゴール前?やったぁ!と手を挙げようとしたところでこんな感じ。“や”で止まったね」。トレーナーが身ぶり手ぶりで振り返ってくれる。今度こそ歓喜の渦で祝福される瞬間を現実のものとしたい。

 鞍上の古川はジンソクの出世階段を加速させた功労者。コースも距離も初だという指摘には「今までも未知な部分に対して結果を出してきた」と、きっぱりと不安要素を打ち消し、相棒の長所は「スピードと持久力」と胸を張った。

 芦毛の怪物だった父クロフネのDNAをしっかりと受け継いだジンソク。逃げて良し、好位で控えて良しの脚質を武器に砂の王者獲りを目指す。

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2018年2月15日のニュース