【ゆりかもめ賞】イェッツト、次につなぐ２勝目を

　【東西ドキュメント・美浦＝３０日】前夜の雪が地面をうっすら覆い、先週に続く極寒。こんな時は室内に限る…。小田は自然と北馬場の調教スタンドに吸い込まれた。２階に陣取る金成師はコスモカナディアンが東海Ｓ２着、マッチレスヒーローが根岸Ｓ４着と２週連続で重賞で奮闘。小田の目当ては、ゆりかもめ賞（４日、東京芝２４００メートル）に登録したイェッツト。デビュー２戦目の前走・京成杯で３着。最後は馬群を縫って、粘り強く伸びた。「キャリアの差だけでしたね。正直勝ち負けできるぐらいの期待を持っていた。結果的にスローペースで先行馬に残られて」指揮官のストレートな語りに熱い期待が伝わる。重賞続戦ではなく自己条件へ。「高望みして負け続けても…ね。ここは手堅く。左回りも右回りも関係ないと思っている馬なので」と指揮官は期待を込めた。舞台は約３カ月後のダービーと同じ。貴重な２勝目を奪取できれば、クラシック舞台も近づく。小田の体が暖まっていたのは、フル稼働するストーブの効果だけではなかった。