【フェアリーS】菜七子 欽ちゃんから重賞騎乗の“お年玉”

[ 2018年1月5日 05:30 ]

調教中に笑顔を見せる藤田菜七子
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 「第34回フェアリーS」(7日、中山)は藤田菜七子(20)と初コンビの、萩本欽一オーナー所有のジョブックコメンに注目。

 昨年JRA14勝を挙げて飛躍の年となった菜七子に、早速フェアリーSで重賞6度目騎乗の“お年玉”だ。「このような機会を頂けて、うれしいです」と、はにかみながら喜びを口にした菜七子。正月は実家がある茨城県守谷市の神社に友人と初詣。「たくさん勝てますように」と願いながら手を合わせ、おみくじは見事に大吉を引いた。2日からは通常通り美浦で調教に騎乗。「競馬もすぐに始まるので年末年始という感覚はあまりないですね」と表情を引き締めた。

 パートナーとなるジョブックコメンは欽ちゃんことタレントの萩本欽一がオーナー(名義は株式会社 萩本企画)。コメンは先月9日、デビュー7戦目で未勝利V。前走時422キロと小柄な牝馬だが、急坂で末脚を伸ばして差し切った。ここまでの4戦は吉田豊が騎乗していたが、同日の5Rで落馬負傷。現在も療養中とあって、騎乗機会が菜七子に巡ってきた。

 管理する小桧山師は「先月末にオーナーが美浦に来た際に“菜七子も頑張っているから”ということで提案したら、快諾してくれた」と経緯を明かした。コメンの母カルトマリーヌ(11)は13年に引退後、縁あって萩本オーナーに引き取られ繁殖入り。小桧山師は「最近では珍しいよね。オーナーも思い入れがあるだろうから」と思いを受け止める。キャリアの浅い3歳牝馬同士では、中山芝【1・0・1・0】の舞台経験は大きな武器。欽ちゃんと菜七子の“最強タッグ”が、新春から中山を沸かせるかもしれない。

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2018年1月5日のニュース