【平塚・ガールズGP】石井寛、初の賞金女王 5年目で悲願V

[ 2017年12月29日 05:30 ]

ガールズグランプリを制した石井寛子(左)はミドリノマキバオーと表彰台で記念撮影
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 平塚競輪で28日に行われた「ガールズグランプリ2017」はガールズ2期生No・1の石井がデビュー5年目で悲願のVを果たし、賞金クイーンに輝いた。ゴール前は逃げ粘る奥井、差し込む石井でマッチレース。手に汗握る争いはタイヤ差(約3センチ)で石井に軍配が上がった。「ゴール後は勝ったか分からなかった。1周してファンの方が“寛子やったよ!!”と言ってくれて(優勝が)分かった」。表彰式でティアラをかぶると歓喜の涙が頬を伝った。

 勝因は冷静かつ的確な位置取りだ。不利な外枠7番車だったが「絶対に前の位置を取ると決めていた」。周回中は2番手。打鐘で先頭に立ち最終Hで逃げた奥井の2番手に飛び付いた。アウト長沢との並走に踏み勝ち最後の直線へ。渾身(こんしん)のハンドル投げでガールズの頂点に立った。

 自転車競技の第一人者は5年連続5回目の大一番。“今年こそ”の思いが人一倍強かった。「今年はグランプリで優勝することだけを考えた。優勝だけを見てギアを上げたり練習方法を変えたり。努力してきて良かった」と振り返る。優勝賞金1000万円の使い道は「一部を東日本大震災や熊本地震の被災地に寄付します」と即答。強く、優しく、美しくを地で行く“京王閣の小悪魔”。18年も華麗に駆け抜ける。

 ≪最低人気で決着≫「ガールズグランプリ2017」2車単<7><4>8770円は2車単42通り中42番目の最低人気決着。3連単<7><4><2>6万2330円は207番人気(210通り)だった。

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2017年12月29日のニュース