【ホープフルS】フラットレー、初代王者へ万全

[ 2017年12月26日 05:30 ]

3頭併せで追い切るフラットレー(手前)
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 今年の中央競馬を締めくくる、今年からG1に昇格した「第34回ホープフルS」の追い切りが25日、美浦トレセンで行われた。東の名門・藤沢和雄師(66)が送り込むフラットレーはWコース3頭併せで軽快な動きを披露。昨年、ここを制してダービー馬へと出世した厩舎の先輩レイデオロに続くか。

 フラットレーは木幡育(レースはルメール)を背にWコース3頭併せの最終仕上げ。キングオブアームズ(4歳500万)、キングドラゴン(4歳500万)の最後方をゆったり追走からスタート。直線入り口で進路を外へ。この時点で前2頭からは3馬身ほど離されていたが、軽くGOサインを送られただけでスイスイと脚を伸ばして併入でフィニッシュ。前夜の雨で十分に水分を含んだ馬場だったが、5F71秒3〜1F13秒2と上々の時計。馬なりでも外を回して、しっかりと負荷を掛けられた。

 見守った藤沢和師は「外に出す形になったけど、動きは良かった」とにこやかな表情。前走・アイビーSは単勝1・8倍と断然の1番人気に支持されながら直線伸びを欠き5着。「休養明けも響いたが、馬場が悪くて(不良)過酷な状態だった。今回はうまく調整できているし、前走より状態は良さそう」と巻き返しに期待を込めた。

 藤沢和厩舎とルメールのコンビは、今年オークス(ソウルスターリング)、ダービー(レイデオロ)とG12勝。JRA通算では182戦59勝、2着33回で勝率32・4%、連対率50・5%のハイアベレージを叩き出している。そのルメールは24日終了時点で199勝を挙げて外国人ジョッキー初の年間最多勝を確定。2週前追い(13日)に騎乗したルメールは「パワーアップしている」と成長に太鼓判。“最強タッグ”でJRA・G1を締めくくる構えだ。

 タレントぞろいの藤沢和厩舎の中でも、デビュー前から抜群の評判を得ていたフラットレー。中山は未経験だが「器用な馬だし、(小回りの)札幌でも走っている馬。うまく立ち回ってくれれば」とトレーナーは鞍上の腕に託す。

 今年からG1に昇格したホープフルS。近年では厩舎の先輩レイデオロのほかにロジユニヴァース、ワンアンドオンリーがここを制してダービー馬の座に就いた出世レース。ここを勝てば文字通り「希望に満ちた」将来が待ち構えている。

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2017年12月26日のニュース