【阪神C】イスラボニータ有終の剛脚V、レコードのおまけ付き

[ 2017年12月24日 05:30 ]

阪神Cはダンスディレクター(左)との強烈な叩き合いを制しイスラボニータ(中央)がハナ差勝利
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 「第12回阪神カップ」が23日阪神競馬場で行われ、ラストランとなった14年の皐月賞馬イスラボニータが差し切り。デビューから4年半、25戦に及んだ現役生活を勝利で締めて、来年から始まる種牡馬生活に花を添えた。

 表彰式を終え、ウイナーズサークルを去るイスラボニータに、多くのファンから「ありがとう!」と声が掛かる。さながら自らの手で引き寄せた引退式。ルメールは満面に笑みを浮かべ、厩舎スタッフや牧場関係者と抱き合った。

 「凄く大切な最後のレースだし、ぜひ勝ちたかった。道中は豊さん(ダンスディレクター)の後ろのいい位置が取れた。最後はギリギリでかわしてくれて、とてもうれしい!」

 道中は中団内。直線では馬群をこじ開けるように伸び、先に抜け出したダンスディレクターを鼻差捉えた。栗田博師は感無量の面持ちだ。

 「まずは無事に上がってきてくれたことに感謝です。それが一番。レコードのおまけも付いて、素晴らしい形で終わることができました」

 来年からは社台SSで種牡馬となる。「ここを勝てたことで、種付けの数も増えるでしょう」と事務局の徳武英介氏。自らの手でアピールし、第二の馬生も実り多いものとなるに違いない。

 ◆イスラボニータ 父フジキセキ 母イスラコジーン(母の父コジーン)牡6歳 美浦・栗田博厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道浦河町社台コーポレーション白老ファーム 戦績25戦8勝 総獲得賞金7億5202万7000円。

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2017年12月24日のニュース