【有馬記念】リング 有終へ幸運の3番!ルメールも会心の笑み

[ 2017年12月22日 05:30 ]

<有馬記念公開枠順抽選会>最後に残った2つのボールを割って3番を引いたクイーンズリングのルメール(左から3人目)と4番を引いたブレスジャーニーの三浦(右端)
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 21日に行われた有馬記念枠順抽選。過去61回で最多10勝を挙げる幸運の「3番」を引き当てたのは、キタサンブラックと同じく有馬記念でラストランを迎える5歳牝馬クイーンズリング。新コンビのルメールは昨年サトノダイヤモンドでV、さらに05年には“神騎乗”を繰り出しハーツクライでディープインパクトを撃破。頼もしいパートナーと共に、大逆転の有終Vなるか注目だ。

 例えば92年メジロパーマーは15番人気、07年マツリダゴッホは9番人気。過去最多の10勝を挙げる最強「3番」枠は、同時に波乱を呼ぶ枠でもある。ラッキー枠を引いたのは、ここがラストランとなるクイーンズリングだ。

 枠順抽選は進み、残る枠は2枠の3、4番。最後から2番目に名前を呼ばれたリング。クジを託されたルメールが誇らしげに掲げた数字は「3」。隣の吉村師が「ホッとしてます」と、うれしそうな表情を浮かべると、ルメールは「キタサン(ブラック)をマークできる、いいポジション」と会心の笑み。

 このレースを最後に、社台ファーム(北海道千歳市)での繁殖入りが決まっている。開業6年目の吉村師はリングで重賞初制覇(15年フィリーズレビュー)、G1初制覇(16年エリザベス女王杯)。厩舎を背負ってきた看板娘について「寂しい思いもあります。“初めて”の経験をたくさんさせてくれた馬。大きなトラブルなくここまで来てくれて、本当に感謝の気持ちしかない」としみじみ。続けて「無事にという気持ちはもちろんあるけれど、G1ですから。しっかり調整していい結果を出せるようにしたい」と、こん身仕上げを誓った。

 ルメールとは初コンビになるが、05年はハーツクライでディープインパクトを撃破する歴史的Vを演じてみせた。今年もオークス、ダービーを含むG1・4勝とこれ以上頼もしい鞍上はいない。勝てば14年ジェンティルドンナ以来6頭目の牝馬V。最強枠と最強騎手をゲットしたリングのラストランに、競馬の神様が再び、ほほ笑むかもしれない。

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2017年12月22日のニュース