【有馬記念】シュヴァル“王の早逃げ”時計平凡も伸び非凡

[ 2017年12月21日 05:30 ]

坂路でハイドロフォイル(右)と併せて追い切るシュヴァルグラン
Photo By 提供写真

 勢いは止まらない。シュヴァルグランは坂路でハイドロフォイル(4歳500万)と併せ馬。3馬身追走する形でパートナーと併走。残り1Fすぎから追われると僚馬を一気に置き去り。4F54秒0〜1F12秒9と時計自体は平凡だったが、数字以上の伸びであっさり4馬身先着した。友道師も納得の表情を浮かべる。

 「先週のひと追いでワンランク上のスイッチが入った。54〜55秒くらいで行って、しまい2Fくらいは伸ばすようにという指示。こちらが思った通りの動き。調教が動くタイプではないけど、この馬なりに動いています」

 最終追い切りの時計を振り返ると前々走の京都大賞典が4F53秒5〜1F12秒7。前走が同56秒0〜12秒7と時計面ではあくまで“地味”な部類。そんな時計で前走はジャパンCを制してG1初V。数字自体は気にしなくてもいい。

 今秋の初戦を京都大賞典に設定したため、ジャパンCを挟み、これが秋3戦目。余裕を持ったローテーションだけに、まだ“伸びしろ”も見込めそうだ。

 「ゆったりとした間隔で使えたのが良かった。去年の秋から右肩上がりだけど、まだ良くなりそう。去年は6着?外々を回らされた分もあるし、時計的にも大きく負けていない。今は瞬発力が出て一瞬の脚が使えるようになっているし、中山の小回りでも大丈夫」と師。

 実はジャパンC→有馬記念の連勝は、結構ハードルが高い。過去に達成した4頭はいずれも名馬だ。充実一途の5歳馬&世界No・1ジョッキー・ボウマンとのコンビなら、そんなぶ厚い壁をあっさりぶち破ってもいい。いざクリスマスイブ決戦。G1連勝でスーパーホースへの階段を、着実に駆け上がる。

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2017年12月21日のニュース