【ターコイズS】ミスパンテール重賞初V、横山典「凄い切れ」

[ 2017年12月17日 05:30 ]

横山典を背にゴール前で抜けたミスパンテール(手前)
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 「第3回ターコイズS」が16日、中山で行われ、5番人気のミスパンテールが重賞初Vを挙げた。これが3歳馬による今年の古馬混合重賞10勝目となった。

 これぞハンデ重賞といったゴール前。内から外から力を振り絞った馬たちが殺到する。だんご状態の馬群が残り50メートルを通過。名手・横山典は一瞬のチャンスを見逃さなかった。「狭い所でよく反応してくれた。四位君からも聞いていたけど、凄い切れ味だった」。1頭分のスペースをわずか首差だけ抜けた。

 デビュー2戦目のチューリップ賞がソウルスターリングの2着。春G1での活躍が期待されたが、桜花賞(16着)、オークス(10着)と結果は残せなかった。昆師は「これであのレースが本物だと証明できた。今回は競馬場ではイレ込んだけど中間は落ち着いていたんだ」と笑顔を見せた。

 「まだこちらがこの馬をつかみ切れていない。ローテーションを組むのは凄く難しい」と苦笑いを浮かべた同師。だが、マイル重賞で2連対したことで、来春の最大目標はヴィクトリアM(5月13日、東京)が濃厚となった。「もう少し大人になれば凄い馬になる」とは横山典。表彰式後、厩務員を引きずるように厩舎へ帰っていったハイテンションガール。マイル界に個性派スター誕生の予感だ。

 ◆ミスパンテール 父ダイワメジャー 母エールドクラージュ(母の父シンボリクリスエス)牝3歳 栗東・昆厩舎所属 馬主・寺田千代乃氏 生産者・北海道日高町の三城牧場 戦績7戦3勝 総獲得賞金7613万1000円。

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2017年12月17日のニュース