【朝日杯FS】坂路で健脚披露「森のイシマツ」狙い目だねぇ

[ 2017年12月15日 05:30 ]

雪の降り積もった坂路を駆け上がるイシマツ(右)
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 【G1ドキュメント=14日】森厩舎のイシマツ…。

 厩舎と馬名を足せば「森の石松」を連想しがちだ。そんな意図があって道営からJRAの移籍先が森厩舎となったのかどうか?そうだとすれば楽しい。いずれにしろ清水次郎長の子分だった森の石松は三度がさの似合う暴れん坊。対してこちら競走馬のイシマツは健脚自慢だ。

 木曜追いとなったこの日は坂路で併せ馬。4F50秒7の好時計をマークして、併せたルイ(3歳500万)を2馬身も置き去りにした動きには正直、意外だった。道営時代の成績からして、JRAのG1挑戦は明らかに荷が重い。それでもこれほどのタイムを出せること自体が驚きなのだ。

 鞍上はデビュー3年目の加藤祥太。これが記念すべきG1初騎乗だから、話題の中心はこちらにシフトしても良さそうだ。20歳の加藤だが未成年といわれても信じてしまうほどの童顔。森の石松を演じる役者とは似ても似つかない。追い切り直後の加藤は所属する庄野厩舎に。「(森の石松?)何のこと…。分からないです」と、ポカンとしていたので、ここぞとばかりに庄野師と菱田は「ネットで検索して知ればいい」と、笑って促した。

 すると加藤も笑顔で応じ「G1に乗せてもらえるのは初めてだからメチャクチャうれしいです。(追い切りは)少し右にヨレたけどスピードはあります。ノーステッキですよ。50秒台はスピード違反でしょう」と熱気を帯びる口調。

 「江戸っ子だってねぇ。寿司食いねぇ」が、森の石松のフレーズとあれば、この際は「穴党だってねぇ、馬券買いねぇ」というのまでアリかな。

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2017年12月15日のニュース