【朝日杯FS】戴冠へ万全「北」の杜からステルヴィオ

[ 2017年12月14日 05:30 ]

3頭併せで追いきるステルヴィオ(手前)
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 【G1ドキュメント=13日】12日に発表された「今年の漢字」は「北」。一夜明けたトレセンでも「こりゃあ有馬はキタサンブラックで堅いな」「いや北村宏(ルージュバック)の一発だろ」などと話題になっていた。「いやいやノーザンファーム」「北海道生まれ」…。これじゃ全ての馬が有力じゃないか!

 「北」の数では栗東より美浦が優勢。「北馬場」があり、今年新設された厩舎地区の名称は「北の杜」。岡本は北の杜に厩舎を構える木村厩舎に向かった。ステルヴィオの追い切りはWコース3頭併せの最後方から。操縦性の高さを感じさせる走りで直線は内を鋭く伸びて4F53秒8〜1F13秒0。余裕の手応えで外2頭と併入した。木村師は「元々いいフットワークをする馬だが、それが今日も出ていた」と納得の表情。短期放牧を挟んで2カ月ぶりの実戦となるが「デビュー時からお利口さんで素直。急にどこか良くなったというわけではないが、いいところがそのまま維持できている」と手応えをにじませた。

 師にとって思い入れのある血統。3つ上の半兄ボルゲーゼは2勝を挙げたが、師には能力をフルに発揮させてあげられなかったという悔いがあるという。「ボルゲーゼのことは一生忘れない」。兄の分までとの思いは強い。近6年で5勝と関東馬が強いレース。新種牡馬ロードカナロア産駒の一番星となったステルヴィオが“北の杜出身”のG1初勝利も手に入れれば、今年の競馬界を象徴する一頭になるに違いない。

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2017年12月14日のニュース